「俺、ハンターちゃんじゃないとダメかも」


突然の言葉に僕は戸惑った。
え、え、え、え、え、え!?
こいつハプニングバーっつうこんな特殊な場所で何を言いやがる。
え、愛してもいいですか!?そうゆうことですかっ!?
モンさんは更に言葉を続けた。


「歳なのかな…」


「へ?何が?まだ若いじゃん」


「ただするだけじゃダメみたいなんだ。
ハンターちゃんみたいに舐めてくれないと。彼女全然してくれないし」


あ……。
そっちね……。
なんだハプバーらしい内容だったじゃあないの……。


さっきモンさんと僕が遊んだとき、彼は今まででMAX感じていた。
僕と遊んでいるときは攻められ倒しのモンさんは、
どうやら男性主導の行為では燃えなくなってしまったらしい。


あ……。
これはある意味。


僕は彼の心が自分に向いてくれないなら、彼の身体だけでもと
願った時期が確かにあった。


“彼に性の快楽だけを提供しよう。
僕と交わりたいと、彼から懇願するように、
僕を忘れられない身体にしてしまおう。”


(恋心 2より抜粋。記事を見たい方はコチラ


えぇえぇえぇえええ!?
今更!?


なんでやねん。


僕は彼について考えるあまり、
彼に対しての考えかたがコロッコロ変わっていた。
だから、この感情はかなり前に思いついたことだと感じた。


あんとき蒔いた種が、今更発芽するとは…。


モンさんは胸や首筋についた水滴をタオルで擦り取ると
苦虫を噛み潰したような顔でロッカールームへと向かっていた。


突然のことだったからぽかーんとしてしまった僕だが、
たとえ身体だけの事とはいえ 「君じゃないとダメだ」 と言われたら
気分はいい。


だって認められたんだ。
少なくとも彼の身体に記憶として残ることが出来た。
じゃあ、後は締めくくりだ。




服を着替えたモンさんが、カウンターへ戻ってきた。
お茶を一杯飲んで、「そろそろ帰るかな」 と言った。
その肩に手を置いて僕はこう言った。


「じゃあちょっと待ってて。一緒に帰ろう」


彼に話したいことがある。




(発芽 8へ続く)



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