カルアちゃんが苦手だという男性を引き止めるのに集中していたら
3人が消えていたことに気付かなかった。


イけなかったもっちりさんに、複数に諦めがついたのか2rd目のモンさんと
一緒に移動したらしい。そおですかぁ。


僕には余裕があった。
モンさんは、既に僕で1度果てている。
初めとか後とか、そういう問題でもないと思うんだが、
僕にとっては大きな違いであり喜びであったらしい。


ノリノリでカルアちゃんに逢いに来たモンさんが、
もっちりさんに横から取られて鼻っぱしらがへし折られたのも、
気分が良かったのかもしれない。
大体にして、彼女と関係するのは覚悟済みだったから、
今更それがあったところでどうとも思わない。


さあて、じゃあちょっと覗きますが。
僕が立ち上がると、浅黒40代後半男性が


「何処行くの?」


と問うた。
ちょっとお友達なんで、と言い僕はスタスタ彼らの様子を窺がった。


仰向けのカルアちゃんに今まさに、
座った姿勢で入らんとしているモンさんが居た。
もっちりさんは彼女の頭側にいた。


ふうん。
少し見ただけで僕はカーテンを直した。


“ふうん”
これはこのときの心情を表現するのにとても的確だと思う。
心が折れるのことはおろか、傷付きもしなかった。
ただ状況を確認しただけだった。




バーカウンターで引き続き男性と話したが、
僕はこのとき別のことを考え始めた。


本日の目的はモンさんとキッパリ諦めることだった。
彼の態度もどうかと思うし、安易より嫉妬する自分に疲れたからだ。
僕は、彼に会わないために、
このハプニングバーに通うのは止めようと思っていたほどだった。


しかしどうだろう。
今、嫉妬心は、無い。
こんな風に過ごせていけるなら、
僕は彼の可能性にかけてもいいんじゃないだろか。


いや…繰り返すよな。繰り返すよ。同じだ。
今は良くても、また僕は嫉妬に狂うだろう。
やはり関係を変えなくてはいけないだろう。


酔ったな…
僕はトイレに行くために席を立った。


すると、シャワーの水滴を滴らせたモンさんが、
不機嫌な顔で歩いているのにぶつかった。
あれ…?さっきカルアちゃんとこれからって感じだったのに…。
早くないか?


「どうしたの?なんか早くね?」


するとモンさんは少し目を伏せて、こう言った。




「俺、ハンターちゃん
じゃないとダメかも」





(発芽 7へ続く)




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