カウンターに戻ってからもゲームは続いた。


ラップdeチュウをかけて、ポーカーが白熱…
本来ならリアルチュウでもいいのだが、
本日は初ハプニングバーの女性が居るのでそうもいかない。


おなかぽよんぽよんさんとシンゴが負けた。


「ぽよんさんとなら、俺はラップ無しでいい!」


シンゴはそう言って立ち上がると、どすどす大股で彼に近付き、
首を抱きしめると思いっきり唇を奪った。


…いや…あれは…奪ったとかいうより捥ぎ取ったというくらい強引で…
僕は男の人のベロチュウを初めてみましたけれども…





このあたりからシンゴの様子がおかしくなった。
初来店の女性を無断でやたら触るのだ。
腰や肩に手を回す、髪を撫でる…
女性も大人なので何も言わずに居てくれるが、
最初の約束は守らなきゃまずい。


「シンゴ、彼女は初めてだからそういうのはちょっと、って話したでしょ」


「ああ、そうだったよね、ゴメン」


素直に謝るのはいいのだが、5分後には同じ事を繰り返している。
酔っ払っているのは解るのだが、そういう問題ではない。


「シンゴ!」


しまいには言っても聞かなくなったので、彼の手を彼女から引き剥がした。
これで店員に見られたら最悪出入り禁止になってしまう。
まずいぞ、シンゴ…止まってくれ。




後日。
ハプバー店長の話。


「シンゴさんやらかしましたね」


わ。やっぱり店員気付いてたか。店長に漏れ伝わってる。
彼はいつものスーツ姿で落ち着いた口調で言った。
僕は彼がいまいち苦手だ。この人の表情は読みにくい。


「あの…出禁ですかね?相手の女性もひどく嫌がってはいなか…」


「また来て下さるそうですけど、あれはちょっと困るとおっしゃっていた
ようです」


「はああ…で、シンゴは…」


「謝りの電話がかかってきました。女性が怒っていたわけではありませんし、
今回は大目に見ましょう」


あ…あぶねー…


実は僕、シンゴに侘びを入れるようにメールしておいたのだった。
シンゴこう返信してきた。


「俺、根がナンパ師だからさあ、酔っ払うとダメなんだよね…
すぐ触りたくなっちゃう。でもルール守んなかったらヤバいよね…」


当たり前だ。
ここは外じゃない。
自分のしたいようにするなら外で遊べばいい。
ナンパとハプバーは、ジャンル違うかんね。





僕もシンゴとハプバーで遊びたいからフォローして、
彼は今でもなんとか出入り禁止にならずに済んでいるけれど。


こないだはカップルで来店している女性に同意もなく触り、
相手の男性が温厚だったからいいようなものの危険な状況だった。


最近は店員に冷たくされるので、しばらく姿を見ていない。





(ジャンル違い 終わり)



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乙女心とハプバーと