ったくよ・・・いくら気持ち良くてもこりゃキツイっすよ・・・。
しかし彼にSっ気は見て取れない。
まだまだ性をおもちゃにしてるだけの可愛いいナンパ師だ。


脱力している僕を起こして、彼はこう言った。


「あそこに手ついてごらんよ」


そこのソファーはテーブルの角と一緒にL字型にカーブしていてる。
どうもそちら側の背もたれを指差しているらしい。


「・・・ここ・・・?」


「うん、そうそう」


僕のスカートをたくし上げて彼の声は嬉しそうだ。
僕は彼を受け入れた。


いくら他の客席から見えないとはいえ、僕としてはやっぱり恥ずかしいんだが、
まあいいか的な流れもあってそうしたわけだが・・・


ん?


ちょっと待てよ?


なんかおかしくねーか?


僕の勘はよく当たる。
今のタイミング、そして感覚・・・
こういうときはマサカと思うが聞いてみよう。
ユサユサ揺れる身体で僕は聞いた。


「あのさ・・・」

「うん・・・」


彼も吐息を漏らして答える。


「君さ・・・」

「うん・・・」





「つけた?」








「ううん。つけてない



はいきたドーン!

ドムコン無い付け入れ生ドン! 

(夙川アトム風)



僕は四つん這いの体制から体を伸ばして彼から離れ、
振り向きざま彼を怒鳴りつけた。


「あんた何してくれてんの!ありえないから!」


ハプニングバーで生は勿論ご法度。
それは乱れた性の最後の砦だ。
しかも了承も得ずになんてまるで有り得ない。
こいつバカか。いやバカだ。
容姿に惑わされていたが、ナンパ師がバカじゃなかった試しは皆無だ。


「ごめんなさい!」


よし、素直だ。可愛いぞ。
いや違うから。


「・・・君ね、一応何かあったらあたしも困るから。
帰りに連絡先教えてちょうだい。わかったね」


「わかった・・・もうしないです。ごめん」


彼は肩をすくめ、仔犬が粗相をして叱られたようにビクついた。
くそう、可愛い。


・・・やっぱかわいいから、許す。
僕はどうにも、バカが好きなのだ。


携帯を開くと、モンさんからメールがきていた。
それを読むのは後回しにして、
その彼と携帯のメアドと番号を交換して帰った。


彼の名は。
シンゴといった。



(夜長姫 後日談へ続く)





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