「俺はいいよ・・・ここでも」



な、ナニ?



「覗かれるのが嫌なんでしょ。だったらここのがいいんじゃない?」



高校時代の友人でイケメンの松本くんに似た彼は、僕を後ろから抱きしめながら
そう話した。
無精ひげが首筋にくすぐったい。


壁で仕切られたプレイルーム的な場所が存在していたが、
小さな穴やらすき間から覗かれるのは嫌。
・・・って、しょっちゅう覗いている身だけどもね・・・。


それだったらこの薄暗いソファの上のほうがいいかもしれない。
見られるほうと見るほう、いっそお互い顔が見えてるほうがいい。


僕のうなじから髪に手を入れ、軽く引っ張られた。
顎が上がる。


「・・・ほら、どうしたいの?」


正面に回った彼の顔は逆行で表情が読み取れなかった。
僕は目を細めてキスを求めた。






この人が。


僕のハプバー初めてのひと。





この後彼はタクシーで家に帰った。

「俺も初めてのひと」





連絡先も知らない。

名前も知らない。

呼び名も忘れた。





「いくよ」

と僕の顔を見つめた、

その顔だけ覚えている。




(女1人でハプニングバー 終わり 松本くん帰宅後・・・へ続く)