おそらく僕は酔っ払っていたんだろう。


でも・・・


彼の笑った顔。
高すぎず低すぎず、上辺で喋ったりしない落ち着いた声。
泉をたたえた静かな眼差し。


どこをサンプル取っても僕の好み間違いなし。


参った!

1本!


で、そこの1本は!

僕が貰ったァァァァァァ!!!!




頭の中でバカ妄想が先走りヌルヌルになっている頃も、
彼は終始落ち着いた様子だった。

またそれがかっこよかった・・・。


「そんなに太ってないよ・・・よく聞くと思うけど、男って結構ちょっと
 ポチャッとした女の子が好きなもんだよ」


さっきから彼は僕に身体をぴったりくっつけ、二の腕を触っている。
妄想とは裏腹にしなだれかかることも出来ない僕の反応を感じて、
彼は少し様子を見ているようだ。



ん・・・・・・?

僕、ここでひとつの疑問が湧いた。



この感じだからイケるとして・・・

このまま彼とできるとして・・・

その場合・・・

その場合って・・・



どこでエッチするの?



バカ妄想が一気に吹き飛んで、逆流していた血が引いたのを感じた。
男で云うところの「萎えた」ってこれか。



「あ、あの」

ここは彼に聞いてみよう。

「なに?」

動揺している風も無く、彼は僕に怒っている様子でもない。
よかった。

「ええと・・・実はここでハプニング起こしたこと無いんです」

彼はまた ンフフ と笑った。

「俺も無いよ」

あれ、意外。

「そうなんですか・・・それで、どうしましょう・・・」

僕はソファーから離れた別室に目をやった。

「あそこにいくのもなんか・・・はずかしいなと思って」



そこは以前、スゴいエッチを覗いたとこだ。
自分のことを棚に上げて言うのもなんだけど、覗かれるのは嫌だった。



まるで頭の中身を覗いたかのように、その事を察した彼が言った。

「俺はいいよ」

「でもはずか・・・」

「俺はいいよ」

耳元で、彼は確かにこう囁いた。



「・・・ここでも」


(女1人でハプニングバー 4に続く)