前回の続きで糖質制限よりも脂質制限を勧める理由を書きたいと思います。
食事して摂取した栄養素はそのまま全て吸収されるわけではなく食事誘発性熱産生(DIT)で体内で栄養素が分解され、一部が熱として消費されます。
さらに、残った栄養素が体脂肪に変換される時にまた一部が消費されます。
これを栄養素別で見てみると
タンパク質1g4Kcal DIT30% 体脂肪への変換20%
脂質 1g9Kcal DIT4% 体脂肪への変換3%
炭水化物 1g4Kcal DIT6% 体脂肪への変換30%
このようにDTIと体脂肪に変換される時に消費されるエネルギーを足しても脂質は7%しか消費されないのに対し炭水化物は36%消費されます。
しかも、1gあたりのカロリーも脂質は9Kcal、炭水化物は4Kcalです。
以上のことから脂質に比べ炭水化物はカロリーが低いうえにエネルギー変換効率も良い事から体脂肪として体に蓄積しにくいと考えられます。
もともと日本人は農耕民族であり炭水化物の代謝能力は高いと言われています。
肥満は現代病と言われており昔の日本人に比べ現代の人達に肥満が多いのは食べ物が欧米化し脂質を摂る量が増えたからです。
もし炭水化物が原因で太るのであれば米はしっかり食べておかずが質素だった昔の日本人も肥満の人が多かったはずです。
太るのは炭水化物と一緒に脂質の多いおかずを食べているからです。
これが糖質制限よりも脂質制限を勧める理由です。
最後に、勘違いしてはいけないのは脂質を摂らない方が良いという事ではありません。脂質も体に必要な栄養素であり三大栄養素に必要無い物などありません。
以前書いたカロリー制限だけではダメ!! PFCバランスを整えようで書いたように1日の摂取カロリーの10~20%くらいにするのが理想的です。
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