ホワイト餃子グループの中で唯一、神奈川県の店舗が萬金だ。
ホワイト餃子は他の一般的な餃子や中華点心で供されるものとは完全に違う。形も三日月型でなく、ほぼ揚餃子だ。ここ数年、蒸し餃子や鉄板餃子もメニュー化したようだが、萬金といえば俵型の揚餃子にとどめをさす。
かなり個性的な餃子ゆえ、好みが分かれる。
「あれは餃子じゃない」「私の好みには合わない」
そんな声もある。
一方、ホワイト餃子にハマった人は普通の餃子と整理した上で、定期的に摂取しないと中毒症状が現れるといったケースも少なくない。
私の場合、後者に近い。
小田急相模原というとコレというものが無い。
一番知られているモノは原辰徳氏をうんだ東海大相模かもしれない。
また駅から15分程度のところに、かつては日産座間工場があったが、今はない。
また米軍の座間キャンプもクルマ圏内だ。
その中で萬金餃子は昔からあり、東海大相模の運動系の学生や日産工場社員、米軍ファミリー、もちろん地元の人たちが支持していた。
私はもう三十年以上まえから利用していた。
その頃は焼き10個、これを基本にセミダブルは15個。ダブルは20個というのがメニューで、私の場合は焼きダブル、ご飯大盛り、わかめスープがデフォルトだった。
時が流れ、今は最低単位が8個になり、価格も上がっている。
ホワイト餃子の調理方法は独特なものだ。フライパンに生、もしくは冷凍の餃子を並べ、そこに餃子半分くらいの熱湯を注ぎ、一旦ここで加熱をする。しばらくしてここに油を注ぐ。フライパンから大きな炎があがり、それは一瞬にして天井に燃え広がり…
ということにはならない。
熱した油に水を注ぐと大惨事になるが、熱された水に油を注ぐのは問題ない。注がれた油は比重が軽いので上となり、一方、熱されることによって下層の水分が上層の油を抜けて蒸発する。水が蒸発した分だけ水位/油位が下がり、上から順々に揚げ状態となる。
最終的には完全な揚げとなり、カリッカリッのクリスピーな状態で提供される。
萬金餃子の焼き(揚げ)具合は申し分ない。
だがホワイト餃子グループ各店の仕上げはそれぞれだ。萬金餃子の仕上がりを基本とすると、本店を含む他店の餃子は満足のいかないことが多い。
また萬金餃子の他店ではない特徴はきざみにんにくを置いていることだ。これは決定的なアドバンテージと言って良い。酢、醤油、ラー油、ここににんにく。
焼きたての餃子の土手っ腹に穴を開け、味の付いたにんにくを押し込んで食べる、これがここの作法。


個人的にホワイト餃子の一番美味しい食べ方であり、他のホワイト餃子でも出来ないやり方です。
随分前、久しぶりに大将をお見受けした。元気そうだった。一見、強面なのに、支払いの際に「頂戴いたします!」との対応は相変わらずだ。
初めて利用したのはもう、30年以上前。地元では有名店で、店内利用・テイクアウト含め、終日賑わっている。当初はホワイト餃子を知らず、マンキン餃子のオリジナルと思っていた。後年、ホワイト餃子を知り、他のホワイト餃子店を利用したが、萬金が数段、美味い。相当量のニンニクを食らうことになるが、これをやったらたまらない。その深夜、自分の息が臭すぎて起きることもしばし。翌日もニンニクが体臭となって残るが、そんなの関係ない。
ここは他のホワイト餃子店と違って、メニューが多い。サラダやスープ、ちょっとしたつまみなどはここのオリジナルなのだろう。
若い時の注文はこうだ。「餃子25個、ライス大盛り!」
ライスは普通でも多いが、大盛りとすると大食漢も満足な量となる。地元の常連やわざわざ車でやってきて、テイクアウトする客、近くに米軍座間キャンプがありアメリカ人も少なくない。
そういえば昔、屈強な体躯のアメリカ人が食後に支払いを済ませ「ありがとございましたー!」と声をかけると、当時の大将が「サンキューベリましたー!」と応じていたのを思い出す。大将も既に80を超えていると聞く。いつまでもお元気で。
ギョウザの萬金
営業時間
11:00~21:30 日曜営業
定休日
水曜・年末年始






