小松 則幸選手に思う。

衝撃のニュースから時間がたった今でも小松選手の事を考えてしまう。

なぜ、ボクシングのトレーニングに滝なのか？　

精神修行する人間の気持ちは、一種の神頼み的な儀式なのだろう。　

1997年のデビューから、2002年のOPBF東洋太平洋のベルト獲得まで　

小松選手は、順調にボクサー人生を歩んできた。　

2003年のトラッシュ中沼選手との疑惑？の判定勝ちあたりから、少しずつ小松選手の苦難が始まった様に思う。


トラッシュ中沼選手との試合は本当にいい試合だったのを記憶している。　

あの判定が試合後にたくさんの批判や中傷を受けた事はとても、残念だった。　
その後、WBC世界フライ級タイトルに挑戦もポンサクレックに五回TKO負け　

翌年、内藤選手とのダブルタイトルマッチにも敗れた。　

今回の亀田大毅戦は、小松選手にとっては、絶好のパフォーマンスの場だったに違いない。　

俺はまだまだできる！亀田大毅を倒して、もう一度輝きを取り戻してやる。　

こんな気持ちが、伝わってきた。　

自らデザインした、Ｔシャツには｢勝つねん　ツダで　みんなで｣と裏に書かれていたらしい。

亀田大毅戦に懸けた小松選手の思いが精神修行　そして、滝へと向かわせたのか？　

本当の事は、本人にしか分からない。　

しかし、映像に映るあの滝は、修行などできるはずもないほどの、大きな滝だった。

なぜ勝つ為に滝なのか？　残念でならない。　

この試合を楽しみにしていたファンは、ショックだっただろう。　

そして小松選手自身、無念だったろう。　

自分もこの試合は観戦にいくつもりでした。　

亀田大毅が内藤選手以来の日本人対決で、どんな試合をするのか？　

小松選手がこの試合でどんなパフォーマンスを見せるのか？　

興味が尽きなかった。

もう、プロボクサー小松則幸はこの世にいない････

もう、減量の苦しみを味わう事もないだろう。　

本当は、後楽園ホールであなたを見たかったけど･･･
せめて、安らかに眠ってください。

小松則幸というボクサーがいた事を忘れない。　

最近、ボクシングは暗いニュースが多い。　

大好きなボクシングの話題で、暗くなるのは耐えられない。　

なんとも気分が重たい。　
先程もオスカー･デラホーヤの引退を耳にした。　

一度はデラホーヤの試合を見ると言う私の夢も見事、粉々に砕け散った。　

こんな日は、さっさと眠ろう