医者2
うちの母は、小さいときに盲腸になったらしい。
ばーちゃん(母の母)が、病院に連れて行った。
医者 「盲腸です」
祖母 「えっ?うそー!」
医者 「本当です。すぐに手術です」
祖母 「えー!どうしてもですか」
医者 「はい。手術しないと危険です」
祖母 「えー!今日ですか?」
医者 「はい、今すぐやらないとだめです」
祖母 「でも先生、今日は29日です」
医者 「はい?」
祖母 「いや、29日だから」
医者 「だから?」
祖母 「29の9は苦しむの9だから、縁起が悪いんです!
だから手術はあす以降っていうことに・・・」
医者 「ってアホかっー!危険やってゆーてるやろー!
死んでも知らんぞー、ボケー!そんなこと
ゆーてる場合かー!なにが、『29は苦しむ』 じゃー!」
2人の会話を聞いていた母は、しびれを切らして言ったらしい。
「あの、どーでもえーけど、はよ、治して。
めちゃくちゃ痛いんやけど・・・」
実際、切開して中を診たら、
「なんか膜が張っていて、もうちょっとで手遅れ」(母談)
ってとこだったらしい。
ふぅ~、あぶなっ!
一歩間違えたら、この世に存在しなかったかもしれない。ぼく。
あ~良かったー。生まれてこれて。
そのときの先生!ありがとう!
ばーちゃんも、最終的には先生のいうこと聞いてくれてありがとう!
でも ばーちゃん、29 の 9 は 「苦しむ」 ・・・
そ・れ・は・ないわ。
そ・れ・は・怒られるわ。
どちらかというと科学的根拠を重んじる人間に対して・・・
よく言えたもんだ。
一方、そのとき、母はどんなことを考えていたんだろう?
ばーちゃんの 「29の迷信」 について・・・
今度、聞いてみよう。