土手沿いの舗装された道から下に下りると
川沿いよりも3メートルほど高くなっているこんな道があって
ここは日陰になるので気持ちの良い風も吹いて
穴場スポットです
散歩の帰り道
マスクをしてヨロヨロと歩くおばあちゃんが居て
孫が「こんにちは〜
」と挨拶した途端
倒れ込むようにしゃがみこんでびっくり
慌てて駆け寄って声をかけると
「大丈夫、大丈夫。ごめんねぇ。マスクが苦しくて」
って。
人もほとんど歩いていないし
外ではマスク外したらどうですかと言うと
「そうやねぇ。でもなんか怖くてねぇ。」
お歳を聞くと86歳。
確かにこのご年齢でコロナに感染するのは怖いよね…
分かるけど…
分かるけどやっぱり人のいない時は外してほしい
せめて鼻のところだけでもずらして息がしやすいようにして
人が歩いてきたら上にし直すというやり方はどうですか？と言うと
「そうやね。そうしてみるわ。」って。
家の方向が同じだったから一緒に歩いて帰ったんだけど
その帰り道でポツポツとおばあちゃんが話した「家庭事情」があまりに酷くて…
息子夫婦とお孫さん(小学生2人)と住んでらっしゃるんだけど
昼間はお嫁さんも仕事に出ていて家にはおばあちゃん1人。
でも「電気代高いから」とエアコンをつけることを許してもらえないそうで…
平日の週に3回はデイサービスに出かけるので良いけど
あとの2日は暑くてたまらないから
バスに乗って駅前の図書館に行ったりして時間を潰すそう。
人様の家庭に口は出せないと思いつつ
聞いてるとなんかもう泣けてきて…
私の家を教えて
「図書館に行く元気がない時はいつでもうちに来てください。一緒にテレビ観ましょう。」
と言うと
「ありがとう。優しいねぇ。うちの嫁と同じくらいの歳やと思うけど…ありがとう。」
私とおばあちゃんの話を聞いてた孫が
「暑いからエアコンしないとダメだよね。死んじゃうのにね。」
たった4歳の子でも分かるのに
いったいお嫁さんは何を考えてるんだろう
電気代高騰や節電要請で
思うようにエアコンをつけられないと思うけど
命に関わるということをもっと意識してほしいなぁ
