死んでしまえば壱番いい。


其れが出来ないから、朽木を聴いた。

其れをするのは止めていたから、朽木を唄った。


周りのことを考えるなら、死なないほうが迷惑はかからない。

自分が助かりたいだけの自己中で居られるなら、死ぬのが壱番いい。


だけど其の時は、

死ぬのを止めていて、死にたいと思うだけの日々だったので、

泣いて唄って苦しいと呟きながら、傷が癒えるまで無駄な時間を過ごした。

無駄な時間だとわかっていて其れも苦しかったのに、

どうしても傷口は痛かったので、うまく歩くことは出来なかった。

取り敢えず、此の傷が瘡蓋になるまでは歩けないと思った。


そうして朽木を唄って泣いた。

毎日のように泣いた。


どうやってまたなんとか歩き始めたのか憶えていない。

夢と目標だけだった気がする。

今、其れが違う傷になることばかりの日々でも、

救ってくれるのも夢と目標だけしか、私にはなかった。


死なないなら、死ねないなら、

人間の醜さを全快に曝け出して、地に附して、他人を呪って、

自分だけが助かりたいと懇願して泣いて、愚かに縋ればいい。

いっそ喚き散らして恥ずかしいと思えばいい。どうせそんな余裕はないんだから。


気がついたら、


なんて勿体無い時間を過ごしたんだろう、

恥ずかしい時間を過ごしたなと思って、

生々しかった傷口に、瘡蓋が出来始めていた。

泣き喚いた日々がひとまず塞がった。


朽木の所為で、じゃない。

朽木の、お陰で。


普通に聴けばかっこよくていい音楽で、

時期によって、同調しすぎると危険なのに、絶望じゃなくて、励ましに変わる。

のが、

朽木だった。

逹瑯とミヤが、誰も言わないような禁句を代わりに表現してくれていたから。


其れだけで、もう、~朽木ムックの醜さは美しい。

ムックは人間以外のナニモノでもない。


手を差しのべてくれたわけではナィ吐き出した台詞が、

結果的に壱番やさしかった。

だから朽木を唄って泣いた。


死ぬ為じゃなくて、生きて泣く為にすがって唄った。

楽しかった。唄うコト。


また糞みてーな片恋なんぞしちまってる。

糞すぎると思いつつ、なんか歩いてる。

再び泣くことになっても、なんか、ヒトを好きになっちまった。

なんか、生きてる。

何故か生きてて、苦しいと思ってるのに、会いたいヒトも居て、

一緒にバンドをしたいヒトも居て、

なんだか幸せになりたいなぁと思っている。


だから多分、朽木もなかったあのとき、死ななくてよかったんじゃないかなと思う。

今だけでも。


励ましも救いも虚構にしかならないので、

自分のことを語るしか術はなくて、いっそ死んだらいいよとしか言えないのは、

自分がそうだったから。

だって死にたかったんだもんよ。

其処から脱け出す方法が死ぬしかなかったのに、

どんな言葉をかけられたって苦痛でしかないじゃないか。


でもなんか生きてるので。


人間、そんなもんなんだと、思う。

浅はかで単純で愚かしくて醜くて、

それなのにふとしたことでそうじゃなくなったり、

楽しいことがあったりすると生きようとも思えたりするから、

今しか見えないなら今をなんとかやり過ごすしかないんだと。

思ってみたり、


所詮、戯言ですけどね。―――西尾維新。笑。





....ただの私信。



サーセン。笑