はいはい短編短編、ワロスワロス。

突発感覚短編病です^^^^。

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真っ白なキャンバス。

向き合ってもなにも見えてこないから、
手近にあったアクリルガッシュを鷲づかみにして、
パレットにも出さずに其のまま塗りたくった。

黄色い塊、群青色の曲線、黒い染み....。

こんなものじゃない、
こんなものじゃあ足りない。

チューブを掴んで捻り出した。
白かったモノがどんどん極彩色に歪んでいく。

赤い点描、緑色の膨らみ、紫色の直線、

色彩の刃走り、不調和の渦。


息を荒げたまま、色の犇めき合ったキャンバスを見た。


指の隙間から、アクリルガッシュが零れ落ちて、ことん、と音がした。
だから私も床に崩れ落ちた。


白さを亡くして叫ぶ紙は喋ったわけでもなかったのだけど、

私は只、
顔を歪めて泣いて、其れを眺め続けた。


極彩の渦は、なにも語ってはくれなかった。



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