シモーヌ ---S1M0NE

つくる映画が鳴かず飛ばずで、監督生命の危機に追い込まれた売れない落ち目の映画監督タランスキー。売れっ子女優に作品への出演を取り消され、苦肉の策でCGで完璧な女優を作り上げるんだけど、この女優、シモーヌが爆発的に人気が出てしまう。
ずっと前から観ようと思っていたんだけど、先延ばしになっていた作品。
よかったです。まず全体的なストーリーの組み立てがしっかりしていて、心情の変化にも違和感がない。あの手この手でシモーヌの正体を隠そうとするタランスキーが、すごく間抜けで情けないんだけど憎めない。元妻や娘との絡みも、シモーヌを追い回すマスコミとの闘い(?)も、すごく気持ちいい笑いを誘います。アルパチーノは情けない男の役がかなしいくらいはまっていたし、レイチェル・ロバーツも役にぴったり。出番は少ないけどわがまま女優役のウィノナ・ライダーもいい感じに存在感を発揮して、すごくバランスのとれた映画だとも思う。マスコミ風刺、というか映画界をちょっと皮肉ってる感じがすると思ったら、「トゥルーマン・ショー」と同じ脚本・監督さんなんだそう。ちょっと納得。「トゥルーマン・ショー」もかなり面白かったから、アンドリュー・ニコルはあたしの好みなのかも。