ピエロの赤い鼻 ---effroyables jardins | Beautiful Days

ピエロの赤い鼻 ---effroyables jardins


監*ジャン・ベッケル
出*ジャック・ビルレ 
  アンドレ・デュソリエ 
  ティエリー・レルミット
2003フランス * ワイズポリシー

パパが町の人たちの前でピエロを演じるのが気に入らないリュシアンは、パパの親友から、パパがピエロになった理由を聞かされる。ドイツ占領下のフランスで起きたある出来事を描いた、かなしくも美しいおはなし。

世界はよろこびや愛で満ちている。作中で出てくるそんな一節が、ほんとうに似合う映画だとおもう。物語の大部分は戦中の話だから、本来なら不似合いな言葉なのかも知れないけれど、むしろそういう死と隣り合わせの状況だからこそ、他人をおもう気持ちがきれいにみえるのかもしれない。
シーンは少ないながらも、ドイツ兵のゾゾはもちろん、フィリクス老人の奥様(名前忘れちゃった)が、すごーくすてきだとおもった。愛するということを、きっと現実から理解出来ているひとたち。軸となるふたりの人物描写には少し厚みが足りない気もしたけれど、細かい問題よりも、大筋のテーマと伝えんとしているところに感動しました。

(11月5日、シネスイッチ銀座)