ロックンな職人が魅せる華麗なフィフティーズダンス ~町田「69’N’ROLL ONE」~
皆様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
というわけで、ラーメン取材の続きをば。
今回のラーメン取材では店主の皆さんにいろいろと話が聞けて非常に面白かったわけだが、
中でも町田にある「69’N’ROLL ONE」(ロックンロール ワン)の嶋崎順一氏はロックンンなポリシーが尋常ではなかった。
(ロックンな店構えのラァメン家)
氏のスタイルはご覧のようなロックンローラー、しかもフィフティーズスタイルである。
「なー、みんなオレってBIG?」(byアラジン)の世界である。
まず氏は営業中は一切、口を開かないという。
その理由を島崎はこういう。
「お客さんとオレとの真剣勝負は、お客さんが店に入ったときから始まっている。
挨拶などしなくてもEYE to EYEでわかりあっているんですよ」
なかなかにロックンな解釈である。
もちろん、一番の理由はラーメンを作りに集中したいため、とのことである。
そう氏のラーメン作りには他のものを寄せ付けぬオーラさえ漂っているのだ。
氏が心がけているのはあらゆる無駄を省くこと、だという。
最近のラーメン界では獣&魚介のWスープがちょっとしたブームとなっていたが、
この店で出されるのは比内鶏100%の純然たる鶏スープ。
重層的な味ではなく、あえてシンプルスープにこだわったという。
「いまはスープを作るのにいろいろ入れるのがはやりだけど
どうもキレとかスッキリ感が感じられない。
味がボヤけるんだよな。
じゃ、余計なものは取っちゃえ、ってことで生まれたのがこのスープ。
比内鶏じゃなきゃできないスープだぜ、ヨロシク」
ってな話である。
新しさよりも懐かしさ、
インパクトよりも味わいをテーマに考えに考え抜いたというわけだ。
で、氏はこの店を一人でやっている。
スープ、麺作りはもちろん、営業中も一人のみ。
麺茹で、スープ作り、具材の盛りつけなどをすべてやるわけだから
それこそ一切の無駄な動きがなくこなさなければならないというわけだ。
その華麗なるロックンなラーメン作りが以下である。
(流れるような動きはまさにロック!)
味もシンプルならばなにからなにまですべて一人でやってしまうこともある意味、シンプルだ。
一人でもこれだけ素晴らしいラーメンが作れる、ということでは、
これからラーメン屋を志す人に希望を与えることだろう。
1/26発売の「一個人」誌上でも、ラーメン評論家陣の高い評価を受けていることは言うまでもない。
ロックンなリズムを刻む店主を見ているだけでも、相当幸せになれることは間違いない。
●「69’N’ROLL ONE」
嶋崎氏曰く「うちに来たいお客さんはnetで探してでも来ますよ」とのことなので、探してみよう!
営業時間:11:30~18:00頃(1日限定100食)
定休日:不定休