飲み屋系ラーメン屋の真骨頂! ~経堂「はるばるてい」の酒魂~
飲み屋系ラーメン屋、というジャンルがある。
酒のツマミが充実していて、
酒の品揃えもなかなか、というラーメン屋だ。
飲んだシメにラーメンを食べたくなることも多いことと思うが、
最後にこの手を訪れるとさらにまた飲んでしまう、
なんてことになりがちだ。
しかし、それもまた人生。
ラーメン屋でゆっくり飲めるというのもまた幸せというものだ。
かって、ラーメン屋で飲むといえばビールに餃子だった時代に
ラーメン屋も飲み屋である、と教えられた店がある。
経堂にある「はるばるてい」というラーメン屋だ。
支那ソバ屋としても上質なラーメン屋であるが、
なんといってもツマミ最高、日本酒最高、
帰りがけに一杯、なんて気分の時は素敵な飲み屋としてツカエるのである。
よって、夜に訪れると酒を楽しむ輩でにぎわっている。
ラーメン居酒屋的な雰囲気ですな。
ちなみに狭い店内は以上に回転率が悪くなります、ハイ。
ツマミにはラーメン屋らしく、くんたま(茶蛋というお茶で煮た玉子)、チャーシュー、葱鶏、メンマ、きゅうりなどなど…
これらすべて自家製なのがうれしい
これらが絶妙な味付けで日本酒にberry much!
チャーシューは自家製オーブンで焼き上げた逸品。
ジューシーな高級ハム、みたいな味わいである。
昔の焼き豚を思い出す。
香油がきいたきゅうりや葱鶏も美味…
ラーメン食べるの忘れちゃいます。
そしてなんといっても圧巻なのが日本酒の品揃えである。
およそラーメン屋らしくないその品々は
無名ながらもかなりいける。
季節に合わせて「しぼりたて」や「冷やおろし」、「にごり」などが用意されている。
しかもそのどれもが1杯500円というのもうれしい。
(これだけでも美味そうな香麺)
シメには香麺が定番か。
麺と具(ネギ、きゅうり、ミミガー、刻みチャーシュー、のりなどなど)の入った丼と
スープの入った器、それに唐辛子の薬味の3つを混ぜ合わせていただく。
まず薬味と麺、具を混ぜ合わせ、しかるに海苔を手でちぎり、しばしいただく。
適当なところでスープを入れて2度美味しいというわけだ。
スープが赤く染まっていくがそれほど辛くないところもミソ。
なんか名古屋名物・櫃まぶしににてますね。
常連が幅を利かす飲み屋系ラーメン屋。
純粋に酒を飲みたい人が集まる、ラーメンファンキラーな店である。
●「はるばるてい」
世田谷区経堂2-15-15
電話:03-3427-3242
営業時間:12:00~15:00, 17:00~20:30
定休日:火曜・水曜(但し、おやじの都合で休むとき多々あり)