先日の事です。


大阪は難波を私徘徊しておりました。

ベンチに座って一服。

再び歩き出したが何だか異変に気付きました。


左ケツの辺りが妙に淋しい。


そっと手をあてがう。




.....................無い。





何がないって?


そう、財布さ。


どうやらさっきのベンチに財布を落としてきたみたいです。

しかしこの時点では焦っていないお気楽なボク。


「まぁ、まだあるやろ。」

と軽く見ていたオレの脳裏にある歌が流れた。



♪期待するから裏切られるってな具合に~



オレはまだまだ世間を知っていなかったようだ。

ベンチは何も語らずただそこに所在するのみであった。


免許証もクレジットカードも現金もキャッシュカードも会員証も診察券もタスポも保険証もGOING KOBE'08のバックステージパスも、全てを収めたボクの財布はどこかへいってしまったのだ。

わずか数分前まではそこにいたはずなのに...


とりあえず隣のベンチにおっさんが座っていたので、「財布落ちてなかったですか?」と聞いてみた。


「いや、知らんなぁ。」


正直、このおっさんがあやしいと思った。

これを読んでる人も思ったはず。


「すぐ近くに交番があるから行ってみぃな。」


とりあえずあやしげなおっさんに礼を言って交番へ向かった。

このとき、オレの頭の中は


「とりあえず銀行のカード使われへんように連絡せなぁな...

あとは免許紛失の届け出して...」


などと考えていた。

繁華街のど真ん中ですもの。

返ってくる見込みはオカ○トコン○ームより薄いよね。


ふと窓の外から交番の中を覗き見る。




























あった!!!!!









見慣れたオレの財布が中身を全て机の上にさらされていたが、何とそこにあったのだ!


オレは叫んだ。


警官も叫んだ。


「静かにしたまえ!」


みると傍らに人の良さそうな中堅どころのおじ様おば様カップル。


貴方がたが私の救世主なんですね!


お礼を言うや言わんやのところで


「持ち主が見つかってよかったわ。

お兄ちゃんも財布大事にしぃや。」


と言い残し、颯爽と立ち去っていった。


いるんだ。

この世の中にも神はいるんだ。


それは姿・形のない想像上のものではなく、人という形をしてこの世に存在しているんだ。


オレはふとある映画を思い出した。


「ペイ・フォワード」


"善意の受け渡し"というテーマで、

他人に親切にする。

親切にされた人はその人に恩返しをするのではなく、新たに他の人にその親切を受け渡していく。

そうすればこの世に親切の輪がどんどんどんどん広がっていく、という内容だ。


観た事のない方は是非観ていただきたい。


オレもその人達に恩返し出来なかった分、他の人にオレが受けた親切を受け渡していこう。

そう心に誓いました。