死ぬということ。 | リョーマの休日

死ぬということ。

ボクはその日、夢を見ていた。
小さなライブハウスでライブをしている夢を。しかし、どういう訳か二曲目あたりにおじいちゃんから借りているギターを使う夢だった。ギターのストラップを肩にかけ、ボクはそのギターで曲を弾こうと思った。ドラムのスティックが、始まりの合図を知らせた。ギターを思いっきり弾いた。だが、上手く弾けないどころか何故だか音が出なかった。観客は心配そうな目でこちらを見ていた。ボクは焦った。しかもギターのネックが折れてしまった。
どうしようと考えた時、夢から覚めた。


不思議な夢だったなぁと思った。その時、ボクの滅多にならない携帯電話が静かになった。親父からだった。
「もしもし?」「おじいちゃんが、先ほど息を引き取ったから明後日戻ってきてくれ。」「わかった。」






ボクの最も尊敬する男であり、大好きだったじいちゃんが死んだ。






その夢を見たとき、なんとなく気付いていた。しかし、本当に亡くなるとは思っていなかった。



死んだと聞いた時、頭がぼーっとした。


その日は雨が降っていた。
だけどボクは雨に降られれば気持ちを洗い流せるかも知れないと思い、傘を持たずに散歩に出かけた。。。