サイバーエージェントゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)で、3Dエフェクト講座を開催しました。

 

25名ほどの、クリエーター、エンジニア、プランナーなど多様な職種の人が参加しました。毎週水曜日、

全12回、3ヶ月で現場で活躍できるエフェクトデザイナーのスキルを身につけるコースです。

 

UnityのParticle Systemの基本操作から、Distotion,Mask,Dissolve,Rim,Grabpassシェーダーの使い方など、エフェクト制作の基本を学びます。

光の原理、色味のコントール、緩急の原則など、概論から、起承転結のエフェクトの構成の考え方なども学習しました。

 

制作時は、講師を務める私に加えて社内のエフェクトデザイナーがアシスタントとして、また、インターン生もフォローに入ってもらえたので、運営がスムーズに進みました。運営チームの皆さん、ご協力ありがとうございました。

 

 

 

最終課題は起承転結の構成をベースに各自、オリジナル作品を作ってエフェクトコンテストを行いました。

皆さん、コミット力高く取り組んで頂き、特にエンジニアさんが拘りをもって、作品を作ってくれたのが有り難かったです。

 

投票は社内の方、75名の投票を頂きました。
上位三名の作品をご紹介しましす。

 

 

1位 AbsoluteZero

https://youtu.be/ceHAocrnfFY 

※氷の質感と緩急を、よく研究出来ていました。

 

2位 かめはめ波

https://youtu.be/oXfmm5-WGHE

※アニメ調のエフェクトで、クオリティがとても高かったです。カメラや余韻に工夫があればより良かったかと思います!

 

3位 火の鳥

https://youtu.be/nkyXIpTjqFA

※カメラワークやモーションの動きが力強かったです。

 

今回のコンテストはあえて、エフェクトデザイナーの審査員を置かずに、見て頂けた方の投票という形をとりました。それは、単体のエフェクトだけではなく、全体の構成の流れや、ユーザーに与える印象などで、実際のゲームに近い結果が得られると考えたからです。

 

1位の「AbsoluteZero」は、エフェクト単体で見ると、荒削りですが、起承転結の展開も含め、ユーザーのハートを動かせるような表現が出来たからこそ選ばれたのだと思います。

 

常日頃からエフェクト製作に携わっていると、些細な部分にコダワリ過ぎてしまうことがあります。

ですが、やはり、ゲームをプレイしてくれているユーザーの方々が楽しんでもらえるか、演出やカメラ表現も含めて、全体で高いクオリティがだせているかなどが、とても大事だということを、今回、講師をさせて頂いて改めて感じることができました。

 

今回のエフェクト講座によって、エンジニアの方が、実装の際にエフェクトの知見が役に立ったり、デザイナーが、次のUnityShurikenでの新規プロジェクトのアサインが決まったり、実際の現場の制作に役立ったりなど、プロジェクトベースでも大変メリットのあった施策になれたかと思います。

 

今後も、専門学校での講義や社内勉強会等が控えていますが、一人でも多くエフェクトに興味をもってもらい、エフェクトデザイナーとエフェクトデザイナーを育ててくれる講師を増やしていきたいです!

 

そして、エフェクトデザイナーがたくさん増えたら、いつかの日かエフェクトの全国大会を開催したいです!

 

 

 

弊社、アプリボットは「世界震撼」というビジョンを掲げています。エフェクトデザイナー、クリエーターという立場から「世界市場で戦えるアウトプット」を出せるだけのスキルを、個人だけに留まらず組織として育て上げていくことが重要であると考えています。

3年程前、アプリボット初の内製3Dゲーム「Chronus」の開発に加わった時のことです。私は当時、まだ3Dエフェクト初心者で知識もスキルもないという状態でした。その上、3Dエフェクト業務に携わるのは自分一人だけ。採用でもなかなか優秀な経験者に出会えず、エフェクトチームは人材不足という大きな問題を抱えていました。自分だけで問題を解決するのは不可能であると判断し、アートディレクターの中谷さんに相談したところ「優秀なクリエーターは『自分よりも優れた人と一緒に仕事をしたい』と思うものだから、まずは邑上さんが一緒に働きたいと思ってもらえる優秀なクリエーターになることだね。」と助言を頂き、大変衝撃を受けました。

「個人のスキルを向上させることが、組織作りの第一歩」

そのことを知った私は、まずは自分の技術と表現の向上に集中することにしました。UnityAssetのリソースから作り方を解析し、勉強会や交流会に行って他社の優秀なクリエーターさん達と繋がり、SNSをフォローして最新の情報や作り方のヒントを見逃さないようにしていきました。次第に、プロジェクトの3Dエフェクトのクオリティは向上し、グループ内の勉強会で共有したり、採用時にも作品の一部分を見せたりできるようになっていきました。そして、ようやく採用やグループ内異動で人が集まり始めました。「個人のスキル」が「組織作り」に繋がっているのだと、強く実感した瞬間です。

今、Bladeには「エフェクトデザイナー育成席」というものがあります。経験者が教育を受ける人の左右の席を陣取り、エフェクトを集中的に学ばせるというものです。2,3ヶ月程かけてしっかりと技術を身に付けた人が、今度は育成側に回る、という環境を作ることに成功しました。

「個のスキルを向上させること」というのは、一見、組織作りという観点からは遠回りをしているように感じる方もいるかもしれません。しかし、まずは個人として成長すること、それに伴って集まってきてくれる人達と育成のサイクルが、最終的にはより強い組織を作り上げ、結果に繋がるということを、私はCronusとBladeの経験から学ぶことができたと思います。


自分自身も世界市場で戦えるよう、もっともっと成長していかなければならないと感じていますし、組織にもプラスになるようにしていきたいと思っています。

まずは「自分が成長すること」。そして「人を成長させること」。組織全体でこのサイクルを作り上げることこそ、大きな成果に繋がると確信しています。


もし、一緒にエフェクトを作ってみたいという、ご興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ、お声がけ頂けると幸いです。

アートディレクターの中谷さんが描かれたエフェクトの絵コンテです。



開発中のブレイドエクスロードの公式サイトです!
https://bladexlord.jp/reservation/