少し前に、毎日運転する日々からひとまず解放された。
運転は好き。ひとりになれる空間も好き。
お伴はずっとJWAVEだった。今住む地域では、残念ながら標準装備の状態では好きな時間に聴くことができない。
JWAVEは、どの曜日のどの時間に聞いても間違いなく聞き入る内容とパーソナリティーのトーク。
ゲストのたて方は、リスペクトが根底にある事がわかる。
聞いていたのは平日の朝から昼、夕方の送迎の時間、夜の通勤時間にほぼ毎日。長時間、長期間にわたりずいぶん聞かせてもらい、好きな曲やアーティストにも出会えた。
時に、質の良いメディアというものは、既知の内容に触れても新しい発見や学びがある。
音楽、アート、社会問題、政治、文化、経済、風俗、ファッション、どれも飽きる事なく長時間耳がしっかりと働く内容。
なぜか?
それは、インテリジェンスを感じさせるからだ。
番組構成も、パーソナリティーの質も、内容も、選曲も、だ。
それが、良質なメディアの在り方。
くだらない、インテリジェンスのかけらもない、世間話の垂れ流しは聞く価値もない。
メディアの質の低下が叫ばれて久しいが、視聴者の質の低下に比例するものなので、しようがない。
しかし、自分のお気に入りのラジオ局(と敢えてクラシカルに言わせてもらおう)があるというのは、兎も角幸せな事である。

