広島には外資系ホテルとしてヒルトンとシェラトンがある。その他にメジャーなホテルとしてはリーガロイヤル、ANAクラウン、プリンス、グランヴィア、オリエンタル、三井ガーデン、東急、ワシントンがある。その中でヒルトンはどういう位置づけになるのか。

 

 

 
 ヒルトンはベッドが大きく、トイレと風呂場は別で、洗い場もある。これが重要。洗い場で体を洗い、バスタブにつかる。これを家族で行うためには洗い場とバスタブの分離は必要。この水回りの分離は高級ホテルを自認するなら必要な設計だが、できてないことは多い。ベッドの広さも添い寝で使うためには必要。その上、室内で家族が食事できるかだが、そこまでの広さはエグゼクティブルームであってもない。ヒルトンはエグゼクティブルームとラウンジアクセスが付かない部屋の広さや中身に違いはない。これはコンラッドでも一緒。そのためラウンジアクセスを付けてクラブラウンジで過ごす必要がある。後コーナーだから景色がいいとかビューバスというのもない。そこまで高層ホテルでもないし、ビューは微妙。最低限の条件はクリアしているという評価。

 

 予約だが、ヒルトンオナーズであれば公式アプリかサイトでの予約をしたいところ。というのもポイントが付くからだ。ただ、大人2人、子ども2人で予約するとき、サイトだとうまくいかない。アプリだと予約できる。子どもの扱いはシステム上難しいことが多く、ホテルのサイトによっては人数に入れずに入力したりもする。ただなるべくなら入力したいところで、そのためにはアプリ経由となる。ただし、アプリは英語なので苦手なら公式サイト経由か、公式サイトの日本語を見ながらの予約が必要。一応英語で「No extra bed. Add babybed, bed guard.」とか追加分を入力。注意点としては7歳以上は大人としてカウントしないといけないこと。添い寝は6歳までだ。宿泊代金は1部屋分なので、2人以上で泊まる場合には1人当たりの料金としてはそこまで高くないかもしれない。

 

 

 
 

 

 クラブラウンジにはアフタヌーンティーとイブニングカクテルという時間帯があり、イブニングカクテルについては週末は2部の予約制で、チェックイン時に時間帯をどちらにするか聞かれる。アフタヌーンティーについてはちょっと遅れていくとスイーツ類は消え去っていて、追加もない。イブニングカクテルについてはフードは順次追加され、アルコール類も飲める。ちなみにお酒の提供はイブニングカクテル時しかない。これはヒルトンの方針だろう。ロビーラウンジではたむろってる外国人たちをよく見かけるが、もし酒が飲めるのであればクラブラウンジで騒いでることが容易に想像できる。これはホテルにとってマイナスでしかないので限られた時間帯でしか提供されないのだろう。まあその時間帯では飲み放題なので飲みたい人は頑張って飲むべきか。イブニングカクテル時のフードはカナッペ等のつまみが主体でお腹を満たせなくもないが、食事にしては不満は残るだろう。

 

 

 

 朝食はゴールド会員は同伴者1名まで無料で今は専用レーンで優先入場できる。色んな料理はあるが、質はそこそこというかビジネスホテルに近い。客が多いと料理やドリンクの追加でてんてこ舞いしてる事も。仕方ないので容器を傾けて残ってるアップルジュースを注いだ。ゴールド会員以上だとエッグベネディクトやソフトドリンクがオーダーでき、やってくるまで時間は割とかかるが頼むべき。というのもエッグステーションに行列が出来てることもあるからだ。ちなみにクラブラウンジアクセス権があればクラブラウンジでも朝食をとれるが、洋食主体で単に品数が少なくなってるだけなのであまりお勧めはできない。スペシャリティとしてお好み焼きが置いてたりはするが。メイン会場であるモザイクではパン類は小ぶりでフローラウンジで販売しているクロワッサン類とは違う。カレーは日本の普通のものだが美味しい。

 

 立地だが繁華街にほど近いが、駅から歩くと遠い。平和公園にも歩いていけなくはないが、平和大通りの端にあるので夏場とかはきついだろう。電車通りからも歩く。

 

 こうしてみると、ヒルトンはメジャーだが大衆ブランドでヒルトン広島も例外ではないだろう。ただ家族で泊まって使うには便利がいい。そして客が多い。私がヒルトンは大衆ブランドということを理解したのはヒルトン福岡シーホークに泊まった時だ。エグゼクティブルームでも部屋は普通だし、客が多い。その時、福岡には高級ホテルは無いなのかなと思った。今はリッツカールトンがあるので期待したい。比較すると広島はいいホテルが多いように思う。