小説 if.. Vo.Ⅵ
2回目にタイムスリップしてから、2週間が過ぎようとしていた。
『ねぇ夏休みどうする?』
教室では、その話題で持ちきりだった。
私は楽しそうに会話する友達の輪の中になかなか溶け込めないでいた。
当たり前だ。
どうするも何も、21歳の自分が今更中学生と遊びに出かけるだなんて、考えただけで背筋が凍り付くほどゾッとする。
私は嘘を付いた。
『うち夏休みの間、ずっとばあちゃんちだから、何日かしか無理だ…ごめんね』
『そっか…だから元気ないん?帰ってきたら遊ぼ!』
友情って有難い。
夏休みに入ると、することもないのでとりあえず宿題を全てやり遂げる事にしてみた。
当時の私からすればあり得ない話だ。
しかし今は有り得てる。
勉強の合間に考えるのは、真歩のことばかり。
この辺は変わってない。
ただ、内容は当時とはまるで別。
どうすれば、あの日に起こる出来事を防ぐ事ができるのだろう…
真歩を裏切らずに済むのだろうか…
何となくぼんやりそんな事を考えているうちに、名案が浮かんできた。
起きてしまった事をなかった事にするのは無理だ。
しかし、私が真面目になればきっと、物事は良い方向へ進んで行くのではないだろうか?
当時の私は、中学デビュー。
夜遊びばっかりしていたせいで学校にはホボ毎日遅刻。しかも、大切な卒業式の日にまで遅刻。
遊びの為に部活を捨て、何でも受け入れてくれた真歩に甘えて自分を磨く事を止めた。
その結果…
あの日の出来事は起きた。
2001年10月26日
いつものように寝坊して遅刻した私は、重役出勤バリの11時登校。
階段を登り静かな廊下をトボトボと歩いていると、仲良しグループのミキ発見。
ミキとは2年の時にクラスが同じだったけど、3年で離れてしまった。
ミキはもちろん授業中。
しかも真歩ちゃんの授業。
ミキは私に気付くと窓越しに小さい声で話しかけてきた。
『遅いよ!!遅刻だよ 笑』
『いいなぁ~真歩ちゃんの授業…見えるかなぁ?』
ミキに少し気を使いながら廊下に膝を付いて会話を楽しむ。
『あぁ、無理無理。今日何か機嫌悪いから止めたがいいよ!』
『マヂで!?珍し』
『ねぇ、聞いてくれる?』
『でた。相談ですか?』
『もぉ、まぢムカつくと』
『どーしたぁ?笑』
その時だった
真歩ちゃんと目が合った
『何しようとねっ!!?自分の教室に行きなさい!!!』
真歩は教室から飛び出しながら叫んだ
『ヤバい!にっげろぉ~☆真歩ちゃんまたね♪』
それからダッシュで自分の教室に戻ったけど、5分ぐらいでチャイムが鳴り、授業は終了。
私は、またダッシュでミキの教室まで走る。
真歩に会う為だけに。
誰も居なくなった教室を除き込むと真歩ちゃんが窓の鍵を閉めていた。
『誰も手伝ってくれんとか冷たいね?寂しかろ?笑』
鍵を閉めるのを手伝いながら真歩に話しかける
真歩は何も言わずに教室を出た。
教室の中で唖然としていると真歩が口を開いた
『鍵、閉めたいから出て』
いつもと違う冷たい口調に胸がチクッとし、小走りで教室を出た。
そして、そそくさと鍵を閉めようとする真歩の手を止めた
『怒ってんの?ヤキモチ?ごめんね…』
相変わらずだんまりの真歩
『ん?ま~ほちゃん?』
下を向いたまま動かない真歩の顔を覗き込む
パシッ
一瞬周りがしんとなる
触れていた手を振り払い真歩は言った
『私…あぁゆうの大嫌いだから』
真歩はそのままスタスタと去っていった。
それが最後に聞いた真歩の私に対する言葉。
目の前で何かが音を立てて崩れ落ちた瞬間だった。
『ねぇ夏休みどうする?』
教室では、その話題で持ちきりだった。
私は楽しそうに会話する友達の輪の中になかなか溶け込めないでいた。
当たり前だ。
どうするも何も、21歳の自分が今更中学生と遊びに出かけるだなんて、考えただけで背筋が凍り付くほどゾッとする。
私は嘘を付いた。
『うち夏休みの間、ずっとばあちゃんちだから、何日かしか無理だ…ごめんね』
『そっか…だから元気ないん?帰ってきたら遊ぼ!』
友情って有難い。
夏休みに入ると、することもないのでとりあえず宿題を全てやり遂げる事にしてみた。
当時の私からすればあり得ない話だ。
しかし今は有り得てる。
勉強の合間に考えるのは、真歩のことばかり。
この辺は変わってない。
ただ、内容は当時とはまるで別。
どうすれば、あの日に起こる出来事を防ぐ事ができるのだろう…
真歩を裏切らずに済むのだろうか…
何となくぼんやりそんな事を考えているうちに、名案が浮かんできた。
起きてしまった事をなかった事にするのは無理だ。
しかし、私が真面目になればきっと、物事は良い方向へ進んで行くのではないだろうか?
当時の私は、中学デビュー。
夜遊びばっかりしていたせいで学校にはホボ毎日遅刻。しかも、大切な卒業式の日にまで遅刻。
遊びの為に部活を捨て、何でも受け入れてくれた真歩に甘えて自分を磨く事を止めた。
その結果…
あの日の出来事は起きた。
2001年10月26日
いつものように寝坊して遅刻した私は、重役出勤バリの11時登校。
階段を登り静かな廊下をトボトボと歩いていると、仲良しグループのミキ発見。
ミキとは2年の時にクラスが同じだったけど、3年で離れてしまった。
ミキはもちろん授業中。
しかも真歩ちゃんの授業。
ミキは私に気付くと窓越しに小さい声で話しかけてきた。
『遅いよ!!遅刻だよ 笑』
『いいなぁ~真歩ちゃんの授業…見えるかなぁ?』
ミキに少し気を使いながら廊下に膝を付いて会話を楽しむ。
『あぁ、無理無理。今日何か機嫌悪いから止めたがいいよ!』
『マヂで!?珍し』
『ねぇ、聞いてくれる?』
『でた。相談ですか?』
『もぉ、まぢムカつくと』
『どーしたぁ?笑』
その時だった
真歩ちゃんと目が合った
『何しようとねっ!!?自分の教室に行きなさい!!!』
真歩は教室から飛び出しながら叫んだ
『ヤバい!にっげろぉ~☆真歩ちゃんまたね♪』
それからダッシュで自分の教室に戻ったけど、5分ぐらいでチャイムが鳴り、授業は終了。
私は、またダッシュでミキの教室まで走る。
真歩に会う為だけに。
誰も居なくなった教室を除き込むと真歩ちゃんが窓の鍵を閉めていた。
『誰も手伝ってくれんとか冷たいね?寂しかろ?笑』
鍵を閉めるのを手伝いながら真歩に話しかける
真歩は何も言わずに教室を出た。
教室の中で唖然としていると真歩が口を開いた
『鍵、閉めたいから出て』
いつもと違う冷たい口調に胸がチクッとし、小走りで教室を出た。
そして、そそくさと鍵を閉めようとする真歩の手を止めた
『怒ってんの?ヤキモチ?ごめんね…』
相変わらずだんまりの真歩
『ん?ま~ほちゃん?』
下を向いたまま動かない真歩の顔を覗き込む
パシッ
一瞬周りがしんとなる
触れていた手を振り払い真歩は言った
『私…あぁゆうの大嫌いだから』
真歩はそのままスタスタと去っていった。
それが最後に聞いた真歩の私に対する言葉。
目の前で何かが音を立てて崩れ落ちた瞬間だった。