甘樫の丘から見た飛鳥坐神社の参道を歩いてみました。

昔の写真を見ると途中に鳥居が建っているのですが今はありません。

自動車の行き来に邪魔だからでしょうか。

 

神社から丘に向かうとすぐ右に建つのが写真上の家です。

瓦屋根と白壁による三角形と直線で作られるすっきりした家の形態

道路に面した格子、それに低い2階の壁と虫籠窓

江戸時代からの建物でしょう。

 

少し歩いたところに建つのが次の家です。

角度の異なる三角形(妻)の屋根の組合わせを見ると大和棟ですね。

大きな屋根は今はトタンが被せてありますが、

おそらく草葺きで両端には2列か3列に瓦が棟から一直線に置かれていたのでしょう。

この造りは大和棟あるいは高塀造りといって大和平野とその周辺に見られる民家です。

入江泰吉の写真を見ると、この通りにも数棟あったようですが、今はこの家だけです。

 

写真下は通りの左側の眺めです。

瓦葺の家が並びますが、一軒だけ草葺の家があります。

切妻の屋根はトタンで覆われていますが、おそらく大和棟ではないでしょう。

家を建替えても瓦葺き・白壁の造りを大切にしたので落着いた雰囲気が保たれています。

 

飛鳥の他の地域にも今はほとんど草葺きの家を見ることは出来ませんが

それでも赤や青の屋根に新建材の家や、コンクリートの家に建替えなかったのが

里山の緑や紅葉とともに癒される眺めを守っています。

 

 

 

 

 

 

 

甘樫の丘の北側、雷丘の近くで見つけた家です。

草葺きの立派な母屋と土蔵、それにもう一つ草葺の建物もあり

大きな長屋門と長い土塀

 

おそらくこの土地の昔からの有力者の家でしょうが、草葺きの家が貴重です。

片方が入母屋の屋根とやや変則的な造りですが大和棟の民家でしょう。

 

この日は天候の変化がめまぐるしく、雨が上がって日が差した時に見えた虹です。

ちょうどこの家の上に架かっていた貴重な写真です。