お互いに話すこともなくただ歩いていた。



辺りは人気もなくてシーンと静まり返って聞こえるのは虫が鳴いてる鳴き声だけ。



すると、雅樹が地面に座り込みポンポンと隣に座ってと素振りをみせた。




いよいよか…






私も座った。









『眠い!?大丈夫!?

『いや、大丈夫。』

『そっ。あのね長音記号2ゆうチャンに話があってさっ。』

『うん。なに』

『知ってると思うけど…』

『……告白されたんでしょ!?


『ヤッパ、知ってたか。俺、断ったよ。』


『えっ!?なんで!?部屋に泊まったんでないの!?

『そこまで知ってんの!?あせる

『大チャンから聞いたよ。』
『あぁ…そう。泊まったとゆうかずっと話してた。』
『はなし!?


『うん。』



返事をするのに呼び出したけど部屋に来てと言われて、断った。

デモ、二番目でもいいからって言ってきたそう。

雅樹は何度も応えられないからと謝っての繰り返しだったらしい。


二番目でもいいから



嘘のようだけどホントに言ったんだって。




聞いた後、なんて言っていいのかわからず

『そうだったんだぁ』

しか言えなかった。



『俺はゆうチャンが好きだから。』


『はい!?

『俺、ジョーダンで言ってるんでないから。』




心臓の音が雅樹に聞こえるんでないかと思うくらいバクバクして



目が泳いでいた




『ゆうチャン。今すぐ返事をしなくていいよ。帰ろっ』


『…』


何も言わない私の手を優しく引っ張り手を繋いで帰って行った。





雅樹が私を好き















どうしよう











素直になれない私



『ねぇ、ホントに言ってるの!?



『うん。』



猛烈に意識し始めて普通通りにできなくなる私


私も雅樹が好き


だけど、どうしていいのかわからない。



そのまま手を繋いだまま女子寮の前についた




『じゃあね。ゆうチャン。』

『…あ、じゃあね。』



ダッシュで部屋に帰った。




―俺はゆうチャンが好きだから。―




ドキドキがおさまらず



眠れなかった