★始まり・4★

いつも通りに

『なっ、何』

『別に特に用事は無かったんだけど、ゆうチャンみえたから呼んだだけ(笑)』

『ふぅん。』

なんか、意識してうまく話せない。

だから、忙しいからと理由つけてフロアーに戻って仕事した。

[あっチャン]

彼女とは会話らしい会話をしたコトもなく、よく知らない。

彼女も配属は客室。

デモいつも寮や休みの日はレストランのコと一緒にいる。

彼女が辞めるまで話したコトはなかった——

「あっチャンが雅樹に告白した」

と、噂を聞いた。

私は、胸がザワつきドキドキした

雅樹はどう答えたんだろう

仕事中も気になってしかたなかった。

部屋に戻っても気になって

なんでこんなにきにしてんのウチ

独り言いったりモンモンとしていた。

プルルル×3

電話がなった。

ドキッっとした。

雅樹かな。

ドキドキしながら電話に出た。

『はいッ…』