★始まり・2★

仕事は順調に行き、私も一丁前に着物を着れるようになった。

チーフから認められると着物を着るコトができる。

『く、苦しい無理かも』

慣れない格好で大変だったけど、嬉しかった。

少しずつ部屋も担当出来るようにもなったし、先輩に言われる前にやらなきゃいけないコトも済ませていたりはりきっていた。

『あぁぁゆうちゃん着物だぁ』

振り向くと雅樹だった。

『いいぢゃんかわいい』

『うるさいっ』

なんか、恥ずかしくてバチンッと叩いた。

チーフもいたからあまり話すコトはなく、『じゃあね』とすぐ別れお互いに仕事した。

チーフが『ゆう彼氏かぁ』

と、聞いてきて

『違う違う彼氏ぢゃないよ』

チーフは『彼氏は1年間禁止だよッ』

本気で言ってるのか冗談かわからない言い方だった。

『ウチはダイジョウブです』

『なにがダイジョウブなのさっ』

と、突っ込まれフロアーに戻るとチーフが『ゆうがレストランのオトコとイチャイチャしてさぁ』とかウチをオチョクルように言っていた。

ウチも『してないよ』と焦る

大笑いしながら仕事した。

しぃチャンから

『雅樹クンとどう』

ニヤケタ顔で聞いてくる

『どうって別に何もなってないよ。まぁ電話は来るけどさッ。そぉゆうしぃチャンはミッツとどうなの』

『聞きたい』

言いたい顔していたから

『いや別に聞かなくてもダイジョウブ(笑)』

と、断ったケド

すぐ、しぃチャンはキラキラした顔で

『付き合ってくれるって』

『マジィしぃチャンよかったね』

しぃチャンの恋は実りました