関西弁×留学生
関西人なのに関西弁書けないのどうして……
【ロマンチストは誰だ】
「おい、アラン。明明後日何の日か、知ってるやんな?」
今現在、テレビに釘付けになっている居候に尋ねる。しかし居候は聞こえていないのか、こちらを向かない。
むかっとした俺は彼の両肩を掴んで無理やりテレビから離した。ようやく居候が振り返るが、その表情からは不満が伺える。
「なんですか、エート」
「やから、明明後日何の日か知ってるかっつってんねん」
「はあ」
アランは首を傾げた。正直、男にやられても可愛くない。
俺はそんな様子の彼を見て諦めた。明明後日の、バレンタインのチョコを。
一応俺とアランは恋人同士であるため、こういうイベントもアリだと思っていた。今では女同士が主流らしいが、男は女よりもロマンチストなのだ。許してもらおう。
だがしかし、ここまで綺麗さっぱり忘れられているというのは、なあ。
「エート、エート」
「…………何だよ」
「俺はいつも、エートに感謝してるです」
「あー、そこは「してます」な。うん」
間違いを指摘され、アランの表情がやや曇った。もう日本に来て一年は経過しているというのに、何故か日本語には慣れていない。
まあそんなところも可愛い、と本人に言ったら「馬鹿にしてんですか」と怒られそうなことを思いつつ、耳を傾ける。
「バレンタイン、くださいね」
「……やっぱ覚えてるんやんか。つか何で俺が」
「俺、エートのリクエスト応えます、何でも。…………多分」
「えっ」
「えっ」
急に、そんなことを言われ何故か顔に熱が集まるのを感じる。そんな俺の様子を見て、アランも真っ赤になっていた。
何でも、で邪なことを考えてしまう自分が憎い。それからか、彼を直視できない。
「あ、日本では本人がチョコなるんでしたっけ」
「どこ情報だ」
「漫画です」
おいこら日本の漫画、外国人に間違った知識植え付けてどうする。漫画の素晴らしさについてとにかく語るアランを見て、一人寂しく感じた。
「…………エート」
「…………何や」
「好き、ですよ」
「………………俺も、な」
ぎゅっと抱きついてくるアランの髪を手で梳く。柔らかい金糸は、アランと同じように優しくて綺麗だ。
何だか、むきになってた俺が馬鹿みたいだ。
明日、とびきりでかいパフェでも買ってやろうと静かに決心した俺だった。
fin.
関西人なのに関西弁書けないのどうして……
【ロマンチストは誰だ】
「おい、アラン。明明後日何の日か、知ってるやんな?」
今現在、テレビに釘付けになっている居候に尋ねる。しかし居候は聞こえていないのか、こちらを向かない。
むかっとした俺は彼の両肩を掴んで無理やりテレビから離した。ようやく居候が振り返るが、その表情からは不満が伺える。
「なんですか、エート」
「やから、明明後日何の日か知ってるかっつってんねん」
「はあ」
アランは首を傾げた。正直、男にやられても可愛くない。
俺はそんな様子の彼を見て諦めた。明明後日の、バレンタインのチョコを。
一応俺とアランは恋人同士であるため、こういうイベントもアリだと思っていた。今では女同士が主流らしいが、男は女よりもロマンチストなのだ。許してもらおう。
だがしかし、ここまで綺麗さっぱり忘れられているというのは、なあ。
「エート、エート」
「…………何だよ」
「俺はいつも、エートに感謝してるです」
「あー、そこは「してます」な。うん」
間違いを指摘され、アランの表情がやや曇った。もう日本に来て一年は経過しているというのに、何故か日本語には慣れていない。
まあそんなところも可愛い、と本人に言ったら「馬鹿にしてんですか」と怒られそうなことを思いつつ、耳を傾ける。
「バレンタイン、くださいね」
「……やっぱ覚えてるんやんか。つか何で俺が」
「俺、エートのリクエスト応えます、何でも。…………多分」
「えっ」
「えっ」
急に、そんなことを言われ何故か顔に熱が集まるのを感じる。そんな俺の様子を見て、アランも真っ赤になっていた。
何でも、で邪なことを考えてしまう自分が憎い。それからか、彼を直視できない。
「あ、日本では本人がチョコなるんでしたっけ」
「どこ情報だ」
「漫画です」
おいこら日本の漫画、外国人に間違った知識植え付けてどうする。漫画の素晴らしさについてとにかく語るアランを見て、一人寂しく感じた。
「…………エート」
「…………何や」
「好き、ですよ」
「………………俺も、な」
ぎゅっと抱きついてくるアランの髪を手で梳く。柔らかい金糸は、アランと同じように優しくて綺麗だ。
何だか、むきになってた俺が馬鹿みたいだ。
明日、とびきりでかいパフェでも買ってやろうと静かに決心した俺だった。
fin.
