私は顔を含む全身火傷の跡があり、若い頃はそれなりに悩んできた。色々悶々とする事も沢山あった。そんな時、熱傷フェニックスの会という火傷患者の自助団体があると知り、早速入会した。28才の頃だった。そうしたら、火傷患者たちみんなと思いを共有できて、水を得た魚のように会うたびに愚痴や辛かった事などを語っていた。そんなときに、息子が火傷を負っているけど、自身はごく普通のお母さんが会に参加したことがある。やはり私は女性だから顔や見た目のことが気になるわけ。そんな話をいつものように仲間たちと話してたら、そのお母さんが、「私は自分の顔の造作についてなど考えた事もない。自分が美人かそうでないかとかどうでもいい」と言うではありませんか!

毎日毎日顔の事について考えない日はない私からすると、衝撃的だった。そのとき、普通の人は顔に何も無いから悩む事もないんだなと思った。羨ましい、顔のこと考えずに生きてるなんて。私たちとはもう全然違うし、話しても理解してもらえないのは当然だなと感じた。

確かに、顔について日常生活で自分で自分の顔が見えてるわけではない。だから普段は忘れている事もあるんだけど、他人の態度でそれを思い知るんです。若い時行った合コンなんかでも自分は選ばれないので、カップルになることはできない。後でみんながキャッキャしてる中に入っていけない。。。すごく傷つきます。「何で彼女呼んじゃったのよ、かわいそうじゃん」などと仲間内で言われてたこともあり、余計傷付きました。

他人からの心ない言葉や態度。。。この人は内心は顔のことどう思ってるんだろと、そこから入るから人間関係を上手く築けなかったと思う。

普通の人はそんな事全く気にしないんですよね。

結構年を経た今、若い頃よりもだいぶ生きやすくなったとはいえ、そういうところ、あると思う。

でも、SNSなどをやってて、色んな人を見てきた中で、私が全く考えない事を考えて悩んでいるという事にも気づいた。例えば、生きている意味がわからない、とか。生きてる意味なんて深く考えたことないや。生まれたから生きてる。それだけ。

そこで、前に会ったフェニックスの会に参加していたお母さんの言葉を思い出す。そういう事なんだな。わたしは火傷以外ではそれほど悩み事はない。火傷絡みじゃなければ割と何も考えずに生きている。だから自分が1番不幸ではない。そんなふうに思えている。歳をとる事も悪くはない。

だけど、恋愛に対しては憧れはある。どうしても女性は外見から入られるから恋愛弱者だった。たくさん恋、したいです(´ー`)