あっという間に手術が決まり、
「大体13時から14時くらいになりそうなので、手術室が空いたら行きましょう」
と言われ、それからあれやこれや看護師さんが準備をして下さいました
初めての腹腔鏡手術をする私にとって、ありがたいけど恥ずかしかったのが…
お臍の掃除をしていただけた事
お臍と他下腹部に全部で4箇所穴を空けて行う為、お臍のお掃除が必要らしく
私の深めのお臍を…笑
オリーブオイルと綿棒でグリグリ
自分でもたまーにお掃除してましたが、お臍の掃除って痛くはないんだけど、何だか気持ち悪いですよね
人にやってもらうのはなんだか恥ずかしいし
看護師さんは何とも思わずやって下さってるんでしょうけど…丁寧に綺麗にして下さいました
ありがた、恥ずかし…
この頃には手術に対する覚悟は出来ていて、
「赤ちゃん、今回はごめんね。
でも、絶対あなたの事は忘れないよ。授かる事の可能性と喜び、
短い間だったけど母とのしての覚悟を教えてくれて、
本当にありがとう…」
と心の中で伝えました
そんなこんなで朝から絶飲絶食の為、喉渇いたなぁ、お腹空いたなぁなんて思いながら待機。
しばらくして、看護師さんが迎えに来てくださり、帰りに乗るストレッチャーと一緒に歩きながら、
いざ、手術室へ
大きな病院だからか、手術室フロアはたくさんの手術室があり、私は少し歩いて奥の手術室へ。
物々しい雰囲気、清潔感を保つ為だとは思いますが、独特で無機質な雰囲気…
メガネをしてこなくて良かった…
よく見えてたら更に恐怖心と緊張が…
手術室へ着くと看護師さんと執刀するお医者さんが色々と確認
私はアルコールでかぶれてしまう為その事とか…
その後、良くドラマで見る手術室に入り、思ったより小さいベッドに横になり、マスクを付けて、深呼吸。
少し咽せるかもしれません。と言われたのと同時に咽せて、グルングルンしてきて…眠ってしまいました
終わりましたよー
口開けてくださーい
口から管が出ていて(おそらく麻酔の何か)それを引っこ抜かれている最中という、恐ろしい瞬間に意識が戻りました🥶
意識は戻っていてもまだまだボーッとしているし、体も動きません…
でも、確実に痛い…
傷なのか子宮なのか、ハッキリは分かりませんでしたが、とにかく痛くて。
声を絞り出して、
「痛いです…」
と伝えました
「痛み止め入れますね〜」
と、点滴から入れてくれてる様子でした
痛みに耐えながら、ストレッチャーで病室に戻る途中、病棟の入り口で、母と夫が居るのがぼんやり分かりました
術後、お医者さんから直接説明をして下さるとの事で来てくれていてタイミング良く会えました
といってもボーッとした状態で体はほぼ動かずぼんやりした状態
不安そうな2人の顔は分かるけど、痛いけど、大丈夫だよーとも伝えられず、そのまま病室に戻りました
その後は、口には酸素マスク、腕には点滴、尿道カテーテル、足にエコノミー症候群を防ぐ為のマッサージ機。
色々な管に繋がれているし、痛みが強くて、ウトウトしてもすぐに目が覚めてしまい、その日はほとんど眠れませんでした辛くて長い夜でした…
翌朝、うがいをさせてもらって(丸一日絶飲だったからうがいだけでも嬉しかった)
あっという間に、いざ、歩く練習
まだ手術から24時間も経ってないのに
夜に酸素マスクは外して貰えて、起き上がれたので足のマッサージ機も外れました
フラフラでしたが、早く回復したいし、尿道カテーテルを外してもらってトイレは自分で済ませたい
必死で立ち上がり看護師さんに支えられながらヨロヨロ歩きました
今まで経験した事ないくらいゆっくりですが、なんとか歩けました
無事、傷より違和感だった人生初の尿道カテーテルも無事卒業
体も拭いて貰いさっぱり
午後にはゆっくり1人で歩ける様になるまで回復
人間てすごいし、現代医学ってすごいなぁと思いました…
そんな必死に過ごした1日の中で、お医者さんから手術の結果を教えて頂きました。
左卵管に妊娠組織と思われるものがあり、かなり腫れ上がっていたので、左卵管は摘出
お腹の中にもかなり血が溜まっていたので綺麗にした
片方卵管がなくても卵巣は両側にある。
卵管がない左から排卵しても、右の卵管が卵子を取って排卵の手助けをするので生理も変わらないし、自然妊娠の可能性も普通にある
あんなになかなか下がらなかった妊娠の数値も半分以下に下がっていた
と、ブログには載せられないような、衝撃的なお腹の中の写真と一緒に説明をして頂きました
妊娠組織かどうかは検査に出さないとわからないそうで、すぐには分かりませんでしたが、後日やはり妊娠組織で、正式に…
左側卵管への子宮外妊娠
となりました…
腹腔鏡手術の際にお腹に入れるガスのせいで、みぞおちが激痛だったり、傷が痛かったりはしましたが、本当に、1日また1日と回復して、術後4日後に無事退院出来ました
一度退院はしましたが、全て合わせると約2週間の入院
健康で日常生活を送ることの出来るありがたさや、家族の大切さ、妊娠、出産の奇跡を本当に本当にほんとーーーに痛いほど感じました本当に痛かったし
まだまだ正直、妊婦さんを見かけたり、マタニティマークを見たり、なんてことないSNSに溢れる出産、子育て報告を見ると胸がギューっとして涙が出そうになる日もあるし、素直に喜べる日もある
お腹に残った傷と同じように頑張った勲章として、多少傷跡が残っても少しずつ心も体も確実に元気なってます
大変だったけど、こんな強烈な初めての妊娠は忘れないし、私の元に来てくれた命も忘れる事はない
抱っこしてあげる事は出来なかったけど、心の中で大切に一緒に生きていこうと思います
少しお休みしたら、不妊治療も再開して良いそう
しばらくはのんびり過ごそうと思います
最後まで読んでくださりありがとうございました