皆様、こんにちは。今日もウィーンから発信します。今日の天気は、曇り のち 晴れ。
最高気温29度。日の入り20時56分。
日本は猛暑だそうですね。皆さん、熱中症にお気をつけて
さて、9月に東京と姫路にて、私とXのドゥオコンサートをするにあたり、ボチボチ、演奏する曲についても話していきたいと思います。
X のプログラムの中で、
まずは、私が解説しやすい曲から。
『Quena』(ケーナ) という曲から始めたいと思います。ペルーの民族楽器の中に、竹から作られた楽器があり、音色と楽器の大きさは 日本でいうところの 尺八 と 篠笛 の ちょうど中間くらいの楽器 、それが ケーナ です。
曲のタイトルになっている通り、 ペルーの民族楽器 ケーナ を 意味しています。
作曲の動機は、X の生徒さんのために、 初心者でも 吹ける曲を という事で、作り始めたそうですが、実は もっと深い意味があります。
Xがちょうど10歳の時、 一つ上のお兄さんを交通事故で亡くしました。 子供の頃は、双子の兄弟みたいにいつも一緒だった兄。そのお兄さん から、
お前はケーナを吹け
と、まだ音楽を始める前から、言われていたそうです。今となっては、彼の遺言のようだと。。。
そんな辛い思い出もあり、この曲は、亡くなったお兄さんとの人生の対話ともなっています。
最初の部分は、お兄さんと一緒に歩んでいた頃、 途中からは、急に一人ぼっちにさせられた自分の人生。
メロディーラインは、初心者でも吹けるような簡単なメロディーで始まっていますが、だんだんドラマチックな展開になっています。
こんな風に作曲した背景を知った上で、音楽を聴いてみると、なるほどね っと思いました。これは、皆さんにも知っていただきたい。
Spotify のリンクを貼っておきますので、お時間ありましたら、是非ご視聴くださいね。
コンサートのご案内
最後まで、ご拝読ありがとうございます それでは、また