権力者様が上得意の人身売買や売春クラブはフィクションではよく描かれるけども、やっぱりマジであったんだと思ったのがエプスタイン事件である。
80年代のニューヨークを描いた吉田秋生先生の「BANANA FISH」ではコルシカマフィアの当目がセレブリティに男娼を派遣するケータリングサービス(もちろん利用者名簿も情報も立派な商品だ)を営んでいたけども、人が想像できる悪事というものは大体実際に行われるものだと妙に納得したのだ。
そしてあえて言うならば、ヒラリー・クリントンを追い詰めたピザゲート事件の怪文書にあった小児性愛がどうこうの下りは実際やっている奴が盛り込んだんじゃないのかなと勘ぐってしまうというには品が無いかもしれない。
このエプスタイン事件、トランプ信者の中では極めて重要な事件とされている。
ただ僕がちょっと理解が出来なかったのは、同じニューヨークで活動していた山師であるトランプとエプスタインに関係が無かった訳がないのに、トランプのエクスキューズをなぜか信者が今まで信じていた事である。
残念ながら割と仲良しこよしなのは多分公然の秘密であったと思うし、WSJが報じるまでその事を想定しなかったのも割と意味が分からないとこがある。
そのWSJ記事をもみ消そうとデカい額の訴訟をトランプが起こしているが、正直普通に考えたらば分が悪そうだ。
縁が無かった事はあった事の証明より難しいし、普段のトランプならばエプスタインに欺かれていたかわいそうな僕的な被害者ムーブに出ると思うのだが、そう出ないのも不思議ではある。
信者に対する教祖の務めとしては、とりあえず無謬である事を示さなきゃいけないのかもしれない。
そんなトランプの支持基盤がWSJの報道が揺らしている状況を利用しているものがいる。
故ジェフリー・エプスタインの内縁の妻・ギレーヌ・マクスウェル受刑者である。
このマクスウェル、女性の立場からエプスタインのビジネスパートを行っていた遣り手と評するべき人物である。
たぶんまあメンタルケアと称してのグルーミングをやる人物だったのだろう。
この受刑者がアメリカ司法省の幹部と接触しているという報道がされたというニュースは、なんでまた今報道されてんのと突っ込まざるを得ない。
そしてどうもこの接触が恩赦を求めてのものだったのではないかとも、言われている。
この報道が実際はどうなのかわからないけども、この恩赦を認めたら確実にトランプの信者であるMAGAに確実にカチコミを食らうだろうし、トランプがエプスタインの客だった事を認める様なものである。
マクスウェルが恩赦を持ちかける理由はやっぱりヤバめの顧客リストを持っているからとも勘ぐってしまえるし。
分からないことだらけの事件ではあるが、一つ言えるのは現実はフィクションよりもはるかに複雑で、奇妙なものなんだなと遠い目をしたくなるのである。


