縁もゆかりも無いと思っていたものや事が繋がる瞬間って、割と面白いものである。

使用しているリスニングシステムでたまに自分の興味のある部門を登録し直したりすると、今まで全く知らなかった配信が出て来て驚く事がある。

とりあえず聞いてみておおコレはと思う事もあれば、そうでも無かったり、大手マスコミの配信の有名人が世相を切るみたいなのが引っ掛かってくる場合もある。

それはともかく、配信という作品を聴くとその制作者の方の人となりが伺い知れて面白いし、そこから拡がる新しい興味もたくさん出てくるものである。

そういう興味の拡がる瞬間が好きで色々なものを見たり聞いたり読んだりするのである。


好奇心が能動的に点と点をつないで線にする事もあれば、想像もしない形で点がつながってしまう事もある。

僕にとってアニメ映画の「この世界の片隅に」はまさにそういうものであった。

太平洋戦争もので恐らくは原爆も絡んでくるだろう粗筋で、絵柄も個性的なこの作品は、出版された当時に本屋さんで平積みにされていたのは記憶にあれども、何となく読まずじまいだった。

劇場公開されるというニュースを聞いても話題作だったしなぐらいにしか思わなかったのが、制作者リストにある片渕須直監督を見て割と驚いたのだ。


片渕須直監督は参加作品は数多ある歴戦のツワモノだけども、ブラックラグーンのイメージが僕の中で強かったのである。

なんでまたとは思ったが、片渕監督は良い意味で自分がやるべきと思った仕事をする人だとは思ったので、とりあえず作品を観に映画館に足を運んだ記憶がある。

そこでこの作品に出会えた事は僥倖だったと思っているのと何で片渕監督がこの作品を映画化したのかも同時に何となく理解した覚えがある。

その作品の舞台のリサーチをするのが多分凄く楽しかったのだろう。


「この世界の片隅に」は素晴らしい作品だったけども、実は原作のこうの史代先生の作品や人となりをよく知らなかったのである。

ただ何となく眺めた美術館の企画展で、「こうの史代」展が佐倉市美術館で行われると見付けた。

これもまた、はてと思うとこだったがとりあえず何かの縁だと思って足を運ぶ事にしたのである。