セラノスとその首魁のエリザベス・ホームズのニュースを、僕はその当時そんなのあるのかと疑問視していた。
血液だけで様々な疾病検査が出来るのであれば確かに画期的である。
ただニュース映像からの様子だとそこまで精密な分析が出来ている様には思えない。
でもまあ、こういう検査機器のシステム構築には大量のデータが必要になるのは事実だし、今はその蓄積の為の時期であり、あちこちの投資家はセラノスとその検査機器の未来に出資したのだろう。
そしてスティーブ・ジョブズ気取りの若い女性がそのビジョンを掲げた派手で軽い神輿だろうとも、技術が実用化されたらそれでいいんじゃないかとも思っていた。
そしたらまさか、実際に使っている検査キットですら自社開発でさえなかったのは、流石に笑うしか無かったのである。
このセラノス事件の顛末は、そのバカバカしさも含めてこの動画が上手く纏めてくれている。
証明するものではないという事である。
アメリカの知性とアカデミズムとスタートアップの文化を疑うのに充分なセラノス事件を思い出したのには、ちょっと理由がある。
エリザベス・ ホームズと同じテキサス州の刑務所に、ジェフリー・エプスタインの内縁の妻であるギレーヌ・マクスウェルが移送されたというニュースを読んだからである。
いずれの事件も大金が動いて色々な人が、彼女達の極めて浅はかな自己顕示欲と私利私欲の為に犠牲になった。
このムショで恐らくは求められているであろう回顧録を書く事になるのだろう。
なんというかヤリ逃げ感の凄いニュースだと思わずにいられないのである。

