ハリウッド映画ってアクションや画作りが凄いけども、スタントに関しては結構規制みたいなものがあるらしい。
出来たらカッコいいけども、演者(またはスタントマン)が危険すぎるアクションは色々と大変で保険会社やスタジオからダメ出しされる事が多いらしい。
最近は特殊効果でなんとかする事も多いみたいだけども、たまになにコレ的な変な画が出てくる場合が結構ある(お前の事やぞ近作のMCU)。
そうしたシーンの出来のムラを嫌うフィルムメーカーはたくさんいるけども、現実的にはスタジオやプロデューサーの決定を飲むしかないのである。
最高のアクションシーンを撮る為にはそうした折衝が必要になるのだが、自分がプロデューサーしてヤバいアクションをしたら話が早いと思う変わった人もいる。
トム・クルーズその人である。
理論上は出来るをすべてやって見せる様はもう感動を通り過ぎて無理しないでと悲鳴を上げたくなる事もあるけども、それを色々段取りを立てて泥臭く撮っていくのがトム・クルーズという漢の在り方なのである。
彼がプロデューサーと主演を務める全米俳優協会のストで制作と公開が延期されていた「ミッションインポッシブル:ファイナルレコニング」、僕は割と待ちに待っていたのである。
本作、設定に目新しさが無いと評されているが、原作は1960年代の冷戦期に作品だからまあ当たり前である。
プロデューサー自ら、「理論上は出来るからヘーキヘーキ」なアクションに挑む事に意義と意味があるのだ。
そんなシーンどう考えたら思いつくんだとツッコミを入れたくなるシーンの連続とその合間合間に挟まれるギャグ(敵役のガブリエルさんの小物っぽい煽りが特に面白い)満載でほぼ三時間の上映時間はあっという間である。
ただ本作、延期のせいというべきかお陰というべきか、AIが作るドゥームズデイという題材に妙なリアリティが出てしまったのは興味深い。
単にアクション大作としても、ある種の社会に対する批評性のある作品としても成立したのはプロデューサーに苦労させられているクリストファー・マッカリ―監督の確かな手腕のお陰だろう。
とにかく映画館で観る事に意義のある作品である事は間違いないので、是非とも小難しい事考えずに足を運んで頂けたらと思う。
