雨の日であれば、人間あまり遠出はしたがらない。
僕はそうだし、このしょーもないブログに行き着いてしまったあなたも、多分そうだろう。
ただその前提条件を逆手にとって遠出をしなきゃいけない時もある。
美術館や博物館の企画展の日程がギリギリだったり、その施設そのものが無くなってしまう場合はそうしなきゃいけないだろう。
正直寒いのが苦手な僕には外に出るのが億劫になるレベルの体感温度の低い日だったが、
意を決して足を運んでみたのである、DIC川村記念美術館へと。この美術館、今月いっぱいで閉館が決まっている。
運営しているDICが大株主である香港のオアシス・マネジメントから運営費の無駄だと喚かれた為である。
この投資ファンド、ゴールドマン・サックス出身者が多いらしいので、社内がピッカピカで眩しいからそれでラリってそんな事を吐かしているのか、それともコレクションを格安で株主に売れと吐かしてアートの転売して私腹を肥やすのか、どちらかは分からない。
でもDICという特殊インクで変えの効かないメーカーでさえそんなハゲ連中に喚かれるなんて、円安の影響と日本企業自体の企業価値を低く見積もっているのだと思うのである。
以前から素晴らしい美術館だと聞いていたので、どこかで行けたらなあとは思っていた。
でも絶妙な遠さのせいで、個人的な足を運ぶ優先順位が極めて低かったのである。
そうこうしているうちに美術館が無くなるなんて、嫌な展開が起きるなんて思わなかったのだ。
そんな舌打ちしたくなる気持ちと、美術館とコレクションに対する好奇心を抱きながら京成線に飛び乗ったのである。

