いま気になってること

マイケル・ムーア監督の「シッコ」と「キャピタリズム」は、アメリカの暗部を笑いながら思い知らされる作品である。

アメリカ旅行中にケガしたり、病気に担ぎ込まれたらアホみたいな借金こさえて帰って来れなくなるみたいな笑い話はよく聞くけども、それがネタではなくマジなのかとか、個人向けの医療保険は診査が以上に厳しいくせにウォルマートとかの大企業の経営側が従業員には情報開示せず勝手に入れた(しかも受取は企業)団体保険の診査が甘かったりで過労死させた者勝ちだとか、あのマイケル・ムーアでさえどっからツッコミを入れていいのかわからない状況が続く。


この社会保障制度の見事な腐敗っぷりはあくまでこの作品が公開された当時のもので、その後オバマケアという国民皆保険制度は導入が為されて幾分かマシになった、と僕は思っていた。

実際は全くそうではない事を、第一期トランプ政権のあれやこれやで漠然と知る事になる。

このオバマケアがしょーもない事に悪用されていたのだが、それはまた気が向いたら書く事にする。

ただ折角皆保険制度を作ったところで、結局それを運用する人間がどーしようもなく腐敗してたら何の意味もないという真理を海の向こうの国を見て思った訳である。


だから、と言うべきかわからないけども、僕はユナイテッドヘルスケア社の社長が暗殺されるぐらいには保険会社が嫌われているのは別に驚かなかったのである。

ただ、この事件の容疑者がいわゆるアイビー・リーグというアメリカの超名門大学出身の若年層だったのにはだいぶ驚いた。

だって恩恵を受ける側じゃないかとも思ったのである。


この容疑者の来歴から、親族のターミナルケアに対する不満からなのかとあれこれ動機を推測したけどもどうにも違っている様子であり、更に言うならば事情が判然としない。

でもこの暗殺を持て囃す様なアメリカの世論が出てくるのは、マジでアメリカが正しく分断社会である事を思い知る。

そして保険会社の様々な腐敗とクソムーブに対する怒りは理解できても、暗殺というクソムーブを称賛する気にはなれない。

そういう感覚が、日本の普通であって欲しいけども、多分そうもいかないのかなとも思うのだ。




 

 

 

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