いま気になってること 

 

現在の世の中は、どこもかしこも原作不足である。

アニメやドラマ、更に言うと映画でさえ製作費回収が出来なそうな企画はゴーサインが出ない。

そのくせに各放送局にはドラマ枠が設定されていて、よほどに爆死しない限りはその枠が無くならないのでどーにかして埋めないといけない。

ハリウッドさえオリジナル作品を制作するのを嫌っていて、他国の安く買えそうなIPを漁っている始末である。


原作有りの作品の大変なところは、原作ファンというある程度訴求出来る層の取り扱いである。

好きな作品が映像化される事は嬉しいけども、原作の解釈が違ったりすると一気に不満が爆発する。


アニメで言えば、「プラネテス」は、原作とはだいぶ展開や構成が違ったけども、宇宙に出て行くというロマンとその反面の綺麗事じゃない部分に対してアニメと原作は共有出来ていたと思う。



でも水島精二監督版「鋼の錬金術師」は、原作連載中の制作だった為にダークファンタジー色を全面に出したオリジナル展開が実に賛否両論を巻き起こした。



その後制作された原作準拠でタイミング合わせて完結する形になった「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、作画技術の進化もあるんだろうけども、実に高評価な作品である。



例えば、原作でさえ強過ぎて主人公がバトルさせてもらえなかった位に強くて、どーやって倒すのか皆目見当が付かなかった大総統がアニメだと更にヤバくて(控えめな表現)絶望感が凄かったのが印象的だった。

それ以外にも原作者の荒川弘先生としっかりやり取りしている感があって、両方とも作品をより良くしようという姿勢がとても好感が持てたのである。


昨日触れさせて頂いた「アンメット」も原作有りの作品だけども、実は鋼の錬金術師的に言うと前者の様にオリジナル展開、更に言うと主人公さえ変えている。

それなのに、とても高い評価を得ている訳である。

この辺のお話はとりあえず、また明日。

 

 

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