海外ニュースを見るのは結構憂鬱で、終わらせる気のないジェノサイドだとか、終わりそうもない戦争だとか、海を隔てているとはいえ、ただただ辛い。
あまりにもアホな見込みでやり始めた愚行が、始めた連中以外には極めてどうでもいいロジックで続いている。
そんなくだらないクソムーブでも数多の人に災厄が襲いかかる。
そんな状況を何か、誰かが変えてくれたらという変な期待を持ちたくもなってくる。
無論、そんな事はありえないのだが。
そう書いておいてなんだが、人間というのは救世主みたいなものを求めて止まないらしい。
アメリカで「もしトラ」が「ほぼトラ」になりつつある状況は、あの負けを認めない負け犬がキリスト教福音派にとって、または頭Qな連中にとっては、救世主に見えている訳だ。
まあ確かに保守派とうそぶく富裕層にとっては、もうひと稼ぎさせてくれそうな救世主なんだろう(この辺は敢えて今日は触れない)。
そんなしょーもない展開のアメリカ大統領選で、また困った泡沫候補も存在する。
ロバート・ケネディJrというアタマQなおじさんが、困った事に若年層や中南米系の支持を集めている。
この変なおじさん、辻褄合わない反ワクチン論や政府の支配を主張する、正直トランプと近い御仁なのである。
見事な泡沫候補でお笑い系候補なのだが、名前の通り、JFKの甥っ子で、ロバート・ケネディの息子という名門の出身である。
そんなお金持ちのおじさんが変な陰謀論に目覚めて、いくら不人気とはいえ現職大統領の票を奪う事が現実的に懸念されている。
というのも、ロバート・ケネディJrを支持する層は元来民主党の支持層が多い訳だ。
陰謀論を唱えながら、分断の解消を訴える事で、更に分断を煽りそうなこの状況は、笑ったらいいのかな。実に困る話である。