夕食後に翌日のお昼ご飯の準備をしながら 、NHKBSの国際ニュースを流すのが習慣になっていた。
過去形になっているのは、ここ数年は朝ドラと夜ドラを観ているからなのと(ここで見逃し配信視聴する)、何よりも戦争や虐殺の報道が多いから気が滅入るからだ。
ウクライナ戦争という、勝利条件を修正し続けて様々なリソース無駄にし続ける愚行は文章で見るだけども辛いのに、映像が伴うとより一層その衝撃度が増す。
更に昨年10月からはガザ地区でのジェノサイドが追加されている訳である。
こうしたニュースを良識と教養のある一市民として(ここ笑うところ)は、目を背ける訳にはいかない。
ただその事を理解していたとて、そうした愚行が繰り返される事に対して慣れる事は、少なくとも僕には出来はしないのである。
戦争やテロ、そしてそれを受けた報復の連鎖を止める為には、その双方を俯瞰する組織や法が必要である。
本来はそうした役割を国連が担うべきだったのだが、常任理事国様の拒否権とやらで有名無実化しているのはご存じの通りである。
ただそうした国連の無力さに、中指を立ててくれている国際機関があるのは知っておくべきである。
オランダはハーグにある国際刑事裁判所(以下、ICC)は、実効性は無くともプーチン大統領を立件してくれている。
ICC非加盟国に引きこもるプーチン大統領にとってなんの意味も無いとしても、こういうのは言う事に意味がある。
そしてこの度、ICCはハマス幹部と併せて、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相に逮捕状を請求したのである。このICCの請求、頓智が効いて偉い。
要するにお前ら同レベルの犯罪者だから、ICC加盟国に入国しようもんなら即豚箱行きやぞという、一生に一度は言ってみたいセリフを突きつけてくれている訳だ。
勿論ハマスの幹部であれ、イスラエルの政権幹部であれ、ICC加盟国にわざわざ足を踏み入れないから、実効性が確かに薄い。
更には双方とも、理屈にさえなっていないアホな反発を続けるだけだろう。
でもこの逮捕請求、所詮お前らは権力闘争の為にテロと虐殺を繰り返す無能だと、ICCの検察官が声を大にして言ってくれているのである。
国際法に関わる人達が、僕と同じ事を思ってくれている事に少し安堵したし、何よりネタニヤフの豚箱でのあだ名が総統閣下になるんだろうなと思うと、ちょっとだけホッとしたのである。