世の中には、失言をネタにして楽しめる人とそうでない人がいる。
僕は常にこのしょーもないブログで延々と失言を綴っている様なものだけども、その辺は自分の心に棚を作るとして、その違いっていったい何なんだろうとたまに思うのである。
失言の名手として直ぐ思い付くのは、ボリス・ジョンソン元イギリス首相だと思う。
ジョンソン元首相は、正直見た目がもう面白いので、何を行ってもまあ強力なギャグキャラ補正が係るのである。
あの明らかに場馴れしたコメディアンみたいな風体は、どんだけアホなクソムーブをしてもボリス君だから仕方ないという諦めの境地になるのだろうと思う。
そんな面白キャラをうっかりウケ狙いで首相にしてしまった保守党への信頼は、まあそれなりに揺らいでいるらしく、次のイギリス総選挙ではどれだけ負けるのかがイギリス国民の関心らしい。
ただ彼の美点は、どれだけ無知でアホでしょーもない人であっても、最後は笑ってもらえるところだろう。
その後に政権を引き継いだリズ・トラス元首相は、トランプと一緒なって陰謀論を唱えている。
流石にコレは色々とラインを越えているので、フェミニズムに喧嘩売るような失言を飲み込んで呆れるしかない。失言についてこの二人の例から考察すると、アホな自分を俯瞰で見る事が出来ているかなのかと思う。
トラス元首相は、ただアホなだけだったけども、その事を自分じゃなくて陰謀論という他責思考で正当化している。
ボリス君はアホなクソムーブをツッコまれる事を前提に存在している、気がする。
だからまだマシに思えるし、何よりも対岸の火事だからね。
ただ我が国の元総理の鳩山由紀夫氏は出て来る度に、もう喋るなと思うのは僕だけじゃあるまい。
この人はただアホなだけじゃなくて、一応勉強が出来たという過去があるので、どこかで変な自信があるから困る。
そして同じ様な手合が、イギリスの現任の外相・デイビッド・キャメロンだろう。
アメリカのイスラエルへの武器供与停止を非難して、この処置をハマスの勢力を強めるという主張は、流石にギャグでは済まない。
この失言はまあブリティッシュジョークのつもりなんだろうけども、ボリス君なら絶対しない失言である。
国の要職に着くという事は、やっぱりある意味で失言への嗅覚が求められるんだろうなと思ったニュースである。