いま気になってること

現在、銀座松屋で「ぼっち・ざ・ろっく!」展が開催されている。

例によって、ふらっと行ってみようと思ったらローチケで予約しろというありがたい方式になっている。

とりあえず予約枠の確認はまた後でなのだが、こういうのって結構埋まっている事も多い。

以前こういう方式だった国立新美術館の「荒木飛呂彦原画展」を行きそびれた記憶があるので、ちょっと嫌な予感がするのである。

僕みたいな面倒くさい陰キャにとって、ぼっちちゃんの面倒くささは大いにピンと来る(奇行はともかく)。

あの変な被害妄想とか、結構な陰キャあるあるネタなんだけども。

まあ美少女がやっているから人気になる訳で、ミレニアル世代がああこうやったら、まあよくて「VRおじさんの初恋」だろう。

って言っても、あのドラマ野間口徹さんも周りの人達も、アバター役の人達も凄くて実に上手くまとまった作品だと思う。

実はNHK夜ドラマって、好みはあれどもよく出来た作品が多いのである。


閑話休題、「ぼっち・ざ・ろっく!」の脚本の吉田恵里香さんは、現在放送中の朝ドラ「虎に翼」の脚本も手掛けている。

主人公の寅子さんの男前なハチャメチャさや事件再現に家族に脳内で奇行させて再現するハチャメチャさは、この事実を指摘されたらピンと来るんじゃないだろうか。

今のところ、ムチャクチャだけども昭和初期の社会とそこで女性が置かれていた立場の弱さとツラさを描く事を逃げていないし、脚本と演出、そして伊藤沙莉さんの好演で中和しながら見やすく描いていると思う。


ただこの作品、そうした女性に対する抑圧や差別を描く事をX(旧twitter)民は批判する一派もあるらしい。

この記事をグーグル先生が教えてくれた時、僕は理解が追い付かなかった。

この作品は当時そうであった事を、寅子さんに代表される女性達や彼女達を支持した人達が変えていった事を描く訳である。

そうした見るのも嫌な過去を描く事を否定したとしたら、実際に打開して来た人達も否定する事につながると僕は思う。

いわゆる臭いものに蓋をするしょーもないキャンセルカルチャーでしか無い訳だ。


この「虎に翼」、変な批判が湧いているのは気になるけども、ドラマとしては素晴らしい(今のところ)。

そして敢えて言うならば、主人公の寅子さんは伊藤沙莉さんじゃないと成立しない作品でもある。

これから戦中や戦後がどう描かれるか解らないけども、今ある権利がどうやって成立したのかをしっかり描いてくれるだろうし、それを期待している。

とにかく面白くなるだろうし、観て頂けたらと思う。

 

 

 

 

同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する