でもってそうした事を避ける為に、海外ではX(旧twitter)やフェイスブック、tiktok等のSNSアカウントのプロフィールでは自身が呼んで欲しい代名詞を併記する事が多くなっている。
なるほど、そういった差別で傷付く人を無くす為には有効な手段ではある。
でもコレってマイノリティからマジョリティに対するいわゆる当たり屋的な行為じゃないかと思う。
何で格ゲーの大会で当たる初見の相手でも無いのに、対応を予習しなきゃいけないんじゃい。
でもTikTokではこうしたミスジェンダリングに遭ったトランス女性が、その差別に抗うと大抵称賛されて、更にそうした突っかかりを強化するという笑えない状況が起きている。
僕の様な一般的な日本人からすると、どれだけ格好良くても氷川きよしさんの前ではおそらくきよし姐さんカッコいいとはちょっと言えないだろうと思うし、ガンダムビルドダイバーズのマギーさんには、ちゃんとマギーさんという存在として向き合うだろう。
代名詞ぐらいしか、いや代名詞についてある種の一家言を披露するぐらいしかアイデンティティを持つ手段が無いのは何とも悲しい気がする。
そして何だか、ウォーク思想というのは根本的に日本人の価値観からズレていると思う。
僕のそういう視点はもちろん極論だろう。
ただこういう感覚を持った上で、ちゃんとおかしいとこはおかしいと怒れる人もいる。
その代表格がJ・K・ローリングである。
ローリングはジェンダーと生物学的性別はちゃんと分けるべきだとずっと言い続けている。
彼女のこの姿勢は、しばし誤解されがちであるが、LGBTQを否定しているからでは無い。
むしろファンタスティックビーストシリーズの大ネタを知っていたら、ローリング女史がガチめの枯れ専BLもイケるクチだと解るはずだ。
そしてそういう人達もあって、世界があるという事を明言している人である。
そして何よりも、正しく人の為に闘えるフェミニストである。
彼女がトランス女性に対して、女装した男性として扱い、女性と同じ共有スペースを使う事や同じ様に振る舞い同じ扱いをしろというクソムーブを批判するのは、あくまで女性を護る為である。
ローリングの出身地であるスコットランドでは、先に挙げたミスジェンダリングがヘイトクライムとされる法案が制定されてしまった。
あんまりに無茶苦茶過ぎるが、それについてローリングはマジで喧嘩を売っている。
ただ僕はこういうミスジェンダリングによる当たり屋マウンティングには、アタシ心は17歳の女の子とかテキトーな事というか、井上喜久子さん的な切り返しで黙らそうかなとも思う。
乱暴にまとめると自己申告で好きな事言ったもん勝ちだもの、この問題。