最近衝撃を受けたニュース

ドイツではアドルフ・ヒトラー「我が闘争」は、永らく流通していなかった。

ただこの作品の著作権がヒトラーの死後、70年経過したために学術的(今日的なという方が正しいかも)な注釈を付ける事で、学術書として再販が成立したのである。

ただこの「我が闘争」が再販されるまで当然擦った揉んだがあった。


かなり端折ってファクトだけ書くと、ユダヤ系の人達が熾烈な抗議運動を繰り広げたので先のような形態での出版と相成った訳だ。


この経緯、ジェノサイド被害者達がその虐げられる原因になった本を焚書しようとした訳である。

確かにそういう本が存在する事自体忌まわしい事何だろう。


ただ原因が無い、またはわからなくなってしまったら被害者であったというファクトしか残らないし、過去の過ちを省みる事さえ出来なくなる。

まあイスラエルの数多のクソムーブを見ると、ジェノサイドする理由以外の歴史は必要無さそうだけども。


閑話休題、この様な一方の視点を押し付けるバランスを欠いたファクトの取り扱いは、様々な歪みを生む。

イスラエルが絡む国際問題はまさにコレだし、この強硬なクソムーブにブチ切れて抗議したとて、ケツモチが強いとそれは圧殺される。


だからテロリズムという様々な意味でインパクトのあるクソムーブに頼るしかない人達もいて、その愚行をわかったようなフリをして自身の利益の為に支援しニンヤリしている連中もいる。


この幾重にも重なるクソムーブでこうした問題の根っこである、ヘイトをお互い向けあうキッカケと自分も向こうも同じ人間であるという事実を、容易に人は見失うのである。

まさに「本を焼く者は、やがて人間も焼く」という警句の通りである。


ホントは現在進行形の焚書に付いて書こうと思ったんだけども、また次回。


同じネタで投稿する

 

他の投稿ネタを確認する