富士急ハイランドやワイナリー目当ての海外ニキと違い、僕の目的地はとりあえず甲府である。
僕は地方にある博物館や美術館を回るのが好きで、どちらかというと最近はそこを重視して温泉を選んでいる感じがある。
甲府の駅からそこそこの距離に、「山梨県立美術館」があり、距離的に歩けない事はなさそうだったが、2,3分歩いてみて土地勘が分からないので諦めた。
幸運な事に甲府駅前からの美術館方面行きのバスに丁度乗れたので、15分程度揺られる事にした。
公式サイトで収蔵品等を何となく確認していたのだが、今回はどうやら企画展には遭遇出来なかった様子である。
ただまあ初めて訪れる美術館なので、その辺はまあ問題にはしない。
山梨県立美術館には、ジャン・フランソワ・ミレーの「種をまく人」や「落穂拾い・夏」といった結構有名どころの作品やその縁での、農村の風景や自然を描いたフランス・バルビゾン派の作品を多く収蔵している。
撮影不可ではあるがしっかり展示パネルも用意されていて好印象だった。
でもなんで甲府でフランス・バルビゾン派なのかはいまいち分からなかったし、特に美術館でも触れてはいなかった。
なんだか釈然としないが、この辺は恐らく美術館の沿革を読むと理解できる。
まずミレーの作品をある程度コレクションとして確保できたので、そこから収蔵品のコンセプトを決めて行ったのだろうと思われる。
ただそうした決め方だからか、ミレーやその同時代に生きて親交があった画家達を観せるというコンセプトは成功していたと思う。
特別展には遭遇出来なかったが、アートの市民講座とか市民公募展をがっちりやっていた。
モダンアートをこういうところがやるのは結構珍しいと思う。
この美術館がある「芸術の森公園」も綺麗なところだったので、甲府市民は結構アートに近いところにいるんじゃないかなと思った。
因みに甲府駅前には、「ヨドバシカメラ」が進出しているのだが、この写真を見て頂きたい。
ピザを始めとしたボリューム感たっぷりのお惣菜で知られる「ロピア」がテナントに入っているのだが、ナニコレ。
まあ、ロピアの店員さんはゲームやプラモの塗料を買い忘れたりしないね。