いま気になってること

 

人間の痛覚ってものは、一つ激痛なところがあると連鎖的に何か出てくるものである。

歯がツンと浸みる感覚があって歯医者に行ったら、結構重症だったそうでちょっと遅かったらは抜かなきゃいけなかったと怖い事言われたのである。


その日は麻酔して患部を削って終わりで埋めたところが噛み合わせでちょっと痛いなと思うぐらいだったが、二度目の診察では患部の修正と歯石クリーンを行ったら口内がとにかく痛くて、口内の別のところが変に痛くなってきたのと体中が怠くてさながら新型コロナワクチン接種後みたいな感じである。


あんまりにもシンドイので超絶なヤブ歯医者踏んだと思いたくもなるが、違和感を誤魔化し続けて慣れてしまったというところも、歯に痛みや異常が出るという

事は相当に症状が進行しているという事なんだろう。

「髪が後退してるのではない、私が前進し続けているのだ」という名言で知られる孫正義・SB会長はどれだけ忙しくても定期的な歯科検診は忘れないらしい。

この歯科検診に対する姿勢は、見習わないといけない。


環境に慣れ過ぎていてそれが当然になって、傍から見たらヤバい状況を認識出来ていないというのは、恐らく結構多い。


主にそういう事があるのは、少なくとも僕の様なミレニアル世代では就労環境だろう。


会社での出世コースに乗れたらばヤバい環境を押し付ける側に回れるので、そりゃまあさぞ楽しいだろう。

そして乗れない奴はそのしんどい環境を押し付けられて知らず知らずの上で摩耗していく。


ゲンナリしながら上に行こうと思ってメンタルを病んだり、少ない日銭とそれに見合わない苦労を割り切ってやり過ごして行くぐらいしか僕らの世代はやりようがないと、少なくとも思っている。


ただ僕らの世代をさておくと、下の世代のZ世代はこの嫌なループにはハマる事はなさそうだ。

アメリカの経営者はZ世代を「妄想の塊で常識に欠ける」と人事的にあまりよくない評価をしているらしい。


なんだかあんまり言い様であるが、これを言っているのは小規模企業のオーナーが評したもので、ある意味裸の王様が言ってると思った方が良い。


確かにZ世代は自己主張というか権利主張が激しんじゃないかと、僕も実写版白雪姫に抜擢されたレイチェル・ゼグラーやディラン・マルバニーの一件で思わなくも、ない。


ただこの辺は、ただのわがままや不勉強や自己満足を新たな価値観の旗手だみたいに持ち上げている連中が絶対悪なだけなんじゃないかと思う。

この記事にある様に、Z世代がメンタルヘルスやそれに伴った待遇に厳しいという事は、自分が味わった苦悩を他人に押し付ける事が楽しくてたまらないというアレな偉い人の価値観に明確にレッドカードを出せるという事なんじゃないだろうか。


若いうちの苦労は買ってでもしろという嫌なことわざがある。

僕らの世代は何となく偉い人の偉そうなお説教を聞いて、自分の置かれている状況を苦労じゃないと思ったり、そのことわざに習ったりしただろうけども、ある程度年を重ねた今なら正しくもないけども、示唆を含んだものと割り切れる。


下の世代に無駄な苦労をさせない事も、上の年代に求められる時代になったという事をこの記事から考えなきゃいけなんじゃないかな。

 

 

 

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