先日お話しさせて頂いたモスクワ郊外でのテロ事件だが、これから先のロシア政府の利用法がまあ予想が出来る。
犯行声明が出たとて、ロシア当局はというかプーチン大統領はこのテロをウクライナが関与した物と訴え続けるだろう。
ある意味でこのクソムーブはプーチン大統領にとって政治家としての成功経験に起因するものであるからだ。
プーチン大統領は、エリツィン大統領の下で首相職にあった時にチェチェン独立派との紛争と平定の功績を買われて今のポストに就いた訳である。
その際にはチェチェン独立派の脅威を訴えて、チェチェン進攻を正当化した。
そしてその侵攻に協力的であった現在のカディロフ政権にシマを任せている。
同じ強行的で独裁的な価値観を持つ子分として信用出来る人間とカディロフを判断した、という事である。
この事件自体、FSB所属のロシア工作員による仕込みがあって引き起こされた偽旗作戦であるという報道が存在している。
そうした証言をした人達がもうこの世にはいないので、真相を知るのはFSBとその親分だけなんだけども。
そうしたケースもあるので、先日のコンサートホールでのテロもそうした自作自演が疑われていたが、まあその線はないだろう。
今回のテロはISIS-Kという犯人がしっかりアピールしている。
そしてコイツラがキリスト教国であるウクライナと組む事はまずあり得ない。
ただまあ新たな任期の最初の功績として、このテロ事件を口実としたウクライナへの報復を正当化するのは先に挙げた通りだ。
そうしたムーブがプーチン大統領の成功体験で、その成功体験の上に今の政権が成り立っている。
その事を改めて思い知らされるニュースだなと思う。
