選挙結果がわかりきっていたロシア大統領選挙もそーいえば終わっていた。
何でも投票所の候補者記入ボックスには銃を持ったロシア兵が付きっ切りで、投票用紙を見守ってくれるという心優しい仕様だったらしい。
確かにロシアの識字率とキリル文字という字体を考えたらば、「プーチン」 を「プーチソ」と書いてしまいそうだ。
そういう事が無い様に、チェックしてくれるなんてなんて優しい選挙戦なんだろう。
そうした涙ぐましい努力もあって、用意されていた勝利を見事に勝ち得たプーチン大統領とその取巻達だったけども、ロシア連邦内は結構大変な事になっている。
今月始めにロシア連邦構成国のイングーシ共和国でISISが武装蜂起したというニュースがひっそりと報じられていた。
蜂起の鎮圧にFSBの特殊部隊が駆り出されていたのだが、そのニュースがあってから在ロシアアメリカ大使館がモスクワでのテロ計画についての警告を出していたのである。
恐らく上記のイングーシでの武装蜂起鎮圧への報復が計画されているのを、事前に掴んでいたのだろう。
ただその辺はあいにくとロシア大統領選挙の、とりあえずの選挙戦の最中で警戒レベルが上がっていた様であり、そこでテロリストは事を起こせなかったという事が別のニュースから判明している訳だ。
先日起きたモスクワ郊外のコンサートホームでのテロ事件は、起きた事にもその被害にも驚いた。
ロシア政府は、直ぐ様ウクライナの関与を示唆したが、コレはウクライナ側も即座に否定。
そしてISIS-Kと呼ばれるイラン・アフガニスタン辺りの組織が犯行声明を出している。
この事件は大変に痛ましいものではあるけど、どこから考えたらいいのか、ロシアもISISも何がしたいのかが明白だからこそどう転ぶのか見当も付かない。
ただ一つ言えるのは、アメリカの対テロ情報網は正確で、ロシアのソレはISISやロシア連邦内のイスラム教抵抗組織を舐めていたのだろう。
情報が多くないのでコレぐらいの事しかわかんないけども。