「もしトラ」、つまるところトランプ前大統領がアメリカ大統領に再選されたらどうなるんだろうと言うのが、全世界の関心事である。
ロシアに恩義のあるネズミ講のトランプ親分は、ウクライナ戦争をロシア勝利で終わらせようと露骨に画策するだろうし、個人的には同族嫌悪で仲が悪いけども票田の為に切り捨てられないイスラエルのジェノサイドをより後押しする事になるだろう。
トランプの辞書には「情けは人の為ならず」ということわざは存在しないし、自分が玉座に居座り続ける事にしか興味が無い。
またしてもうっかり(ロシアと中国共産党にとっては苦労が実った)大統領の座に返り咲いたら、憲法変えたり大統領令で終身制にでもするんじゃないだろうかと思っているのは、多分僕だけじゃあるまい。
そんな事をげんなりしながら想像していたら、今日はそういえばスーパーチューズデーイブである。
スーパーチューズデーってよく聞くけども、結構説明しづらいイベントだ。
大統領選がある年の3月の第ニ週の火曜には、アメリカ各地の候補者指名争いが山場を迎える。
この火曜の事をスーパーチューズデーと呼ぶのだが、ここに予備選が集中しているのは、単純に共和党が1984年に南部の予備選の日を統一したという事だ。
ある意味でダラダラグダグダな大統領選に解りやすい山場を作って、有権者というか代議員の関心が続く様にしたという点では凄い発明だ。
まあその発明を、民意の正しい反映に用いているかはまた別の話である。
現在のアメリカ大統領選の候補者指名争いは、実に困った事に現職と前職の争いという新鮮味が薄い状況になっている。
与党・民主党はバイデン大統領で統一するモードだし、野党・共和党いやトランプ党では教祖様を担ぐ以外の選択肢はほぼ無く、ワシントンDCでニッキー・ヘイリー候補がとりあえずトランプに勝っているけども、それ以外は全敗と苦境という表現はちょっと生温い状況である。