今年は世界の各地で選挙イヤーであるのは、繰り返しお話させて頂いている通りである。
ロシア大統領選はもう結果が決まりきっていて、恐らく日本の野党の議員先生方には実に羨ましい事だろう。
方や超大国であるアメリカの大統領選挙は不確定性が高い選挙である。
普通に考えたらトランプを選ぶ理由は微塵も無い気がするが、困った事に彼の国の世論はそうでもない訳である。
バイデン大統領は消去法で選ばれた側面があり、御高齢なのもあって色々心配であるが、自分がポンコツだという事は当人が一番理解しているからこそ議員生活が長く続ける事が出来ている。
バイデン大統領は有能で強力なリーダーではないけども、そうした人格者であるという事は敵国と言えるロシア大統領でも良く知っている事である。
アメリカ大統領選について、プーチン大統領はバイデン大統領の再選を望むとコメントしたという報道が為されている。
流石ロシア大統領、素晴らしいアネクドートだ。
このコメントの裏でNATO解体をコスパの観点から企てているトランプが有利な選挙介入を頑張っているのは想像に難くない。
どれだけ決まり切った結果であろうと出来るだけイレギュラーは潰しておきたいのは、まあ当然だろう。
アスランの動向を探らずに、どフリーにしていたゆかりん王国はマジで見習うべきである。
さてナデジディン氏と当局のケンカはまだ暫く続くとして、当局に消された候補もいる。
アレクセイ・ナワリヌイ氏が習慣先のシベリアの刑務所で死亡したとロシア当局が発表した。
ロックスター的な人気があった候補と言えるし、海外で消されそうになったのにも関わらずロシア国内に戻り、政治家としての活動を継続し、当局に拘束されて無茶苦茶な刑を科せられた結果がコレだ。
分の悪い賭け、いや負けの判っている勝負に挑んだナワリヌイ氏をコスパが悪いとか無駄死とか、トランプとその支持者は吐かすだろう。
ただナワリヌイ氏は、そうしてでもロシアを少しでもマトモにしたいと思っていた訳である。
そういう人に御冥福を祈っても意味はない。
僕のような敬虔なスパモン教徒としては、彼のやってきた事がロシアにとっての銀の弾丸になる事を祈ろう。